スタートアップの未来を照らす新たな協会
2025年6月12日、東京都港区にあるCPASS LOUNGEで、日本スタートアップ監査役等協会(JSASA)の設立シンポジウムが開催されました。この新たな協会の設立は、スタートアップ業界のさらなる成長に向けた大きな一歩であり、約100名の支援者や会員が集まり、熱心にシンポジウムへ参加しました。
設立の背景
最近、スタートアップの重要性が高まっており、その健全な成長に対する監査役の役割が非常に重要です。しかし、これまで監査役の質や数の不足が問題視されてきました。さらに、企業家と監査役候補との交流が不足しているため、適切な人材の確保が難しいという課題も存在します。JSASAは、これらの課題を解決するために設立されました。
設立趣旨
JSASAの設立趣旨は以下の4つです:
1. 監査品質の向上を図り、新産業の創出及び我が国経済の発展に寄与する。
2. 会員同士の情報交換や交流を促進し、スキル向上を支援する。
3. スタートアップ監査役等の業務環境の整備や社会的地位の向上を目指す。
4. スタートアップが適切な人材を効率的に探せる仕組みを提供する。
シンポジウムでは、理事長の江戸川泰路氏がこれらの趣旨について説明し、参加者に目指す方向性を共有しました。
注目されたゲストスピーカー
シンポジウムには、独立行政法人中小企業基盤整備機構の創業・スタートアップ推進部長・石井芳明氏、日本公認会計士協会副会長・南成人氏、衆議院議員の塩崎彰久氏など、各界の著名な方々がゲストとして参加されました。これらの方々は、JSASAへの期待を寄せるお言葉を私たちにいただきました。また、冨山和彦氏による基調講演も行われ、「あるべきスタートアップガバナンスと監査役等への期待」についてお話しいただき、多くの参加者が興味深く耳を傾けました。
活動内容
JSASAは、設立趣旨の実現に向け以下の活動を展開していく予定です:
- - スタートアップにおける監査制度の調査・研究と情報提供。
- - 会員や事業関係者との交流・勉強会等を通じたスキル向上の促進。
- - スタートアップ監査役に関する資料の提供や各種相談の対応。
- - ロールモデルの提示と業務環境への提言。
- - スタートアップの監査役等候補者探しを支援する情報提供。
- - 国内外の関係機関との連携及び協力。
これらの具体的な活動計画は、参加者の期待を集め、シンポジウムを通じて得た情報は今後も共有される予定です。
参加者との交流
一方、シンポジウム後のネットワーキングでは、参加者同士が活発にコミュニケーションを取り、期待の高さが窺えました。オンラインでも150名以上が視聴し、多くの人々がこの新たな取り組みに関心を持っていることが実感できました。
今後の展望
JSASAは、スタートアップの企業価値向上に寄与する監査の実現を目指し、設立の際に掲げた目標に向けた活動を本格的に進めていく所存です。若い世代の担い手の増加や監査手法の確立を重点的に行い、スタートアップの健全な成長を支援します。
シンポジウムを経て、JSASAは新しいスタートを切りました。今後の取り組みに期待が寄せられる中、多様なスタートアップや関係者の協力を得ながら、共に未来を築いていきたいと考えています。私たちの活動にご賛同いただける方々の参加を心よりお待ちしています。
協会概要
- - 名称: 一般社団法人日本スタートアップ監査役等協会
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階
- - 設立日: 2025年2月26日
- - URL: jsasa.or.jp