日本通運、「プロテクトBOX」を国際輸送へ!
日本通運は、国内で好評の企業向け小口貨物輸送商品「プロテクトBOX」を国際輸送にも展開する「プロテクトBOX GLOBAL」の提供を開始しました。このサービスは、従来の国内輸送における「プロテクトBOX」の利便性をそのままに、国際輸送にも対応できるように進化させたものです。
「プロテクトBOX GLOBAL」開発の背景
「プロテクトBOX」は、2019年に日本全国でサービスを開始し、陸・海・空すべての輸送モードに対応可能な梱包ツールとして、多くの企業から支持を得ています。近年、国際輸送においても「プロテクトBOX」のニーズが高まっていることを受け、国際輸送に対応した「プロテクトBOX GLOBAL」を開発しました。
「プロテクトBOX GLOBAL」の特徴
「プロテクトBOX GLOBAL」は、国内向けの「プロテクトBOX」が持つ優れた機能に加え、国際輸送特有の課題に対応できるよう、さらに進化した点が特徴です。
① 軽くて丈夫な構造
「プロテクトBOX」は、蓋と側面のパネルに高強度素材「テクセル」を採用することで、軽量でありながら高い耐久性を実現しています。国際輸送は、国内輸送と比べて輸送距離や時間が長く、荷扱い回数も増えるため、貨物破損のリスクも高くなります。しかし、「プロテクトBOX GLOBAL」は、その頑丈な構造により、貨物をしっかりと保護します。また、組み立てた状態では2段重ねが可能で、効率的な積み込みにも貢献します。
② コスト削減
一般的なパレット梱包と比較して、「プロテクトBOX GLOBAL」は、ストレッチフィルムやエアキャップなどの梱包資材の使用量を大幅に削減できます。これにより、梱包にかかる資材費や作業人件費の削減を実現し、コスト効率を大幅に向上させます。
③ サステナビリティへの配慮
「プロテクトBOX GLOBAL」は、耐久性に優れ、反復利用が可能です。また、配達時にBOXを回収することで、ゴミの発生を抑え、ゴミ処分の手間を削減することができます。さらに、一般的なパレット梱包でストレッチフィルムを使用した場合と比較して、1基あたり0.19㎏のCO2排出量の削減効果があります。
利用事例
清水化学株式会社様では、広島県三原市から台湾高雄市への食品原料の海上輸送に「プロテクトBOX GLOBAL」を採用されました。以前はパレットを使用した積み付け作業を行っていましたが、作業品質や作業時間に課題を抱えていました。「プロテクトBOX GLOBAL」は、作業品質の向上や作業負担軽減に大きく貢献し、広島~台湾間の国際往復輸送で利用されています。
最後に
日本通運は、「プロテクトBOX GLOBAL」の提供を通して、物流の効率化と環境負荷の低減を目指します。今後も、様々な輸送モードを組み合わせた新しい商品を開発し、企業理念である「物流から新たな価値を創る」ことを実現していきます。