自治体AI zevoでのClaude Opus 4.5の登場
2025年11月25日、シフトプラス株式会社が都城市と連携して開発した「自治体AI zevo」に新しいAIモデル「Claude Opus 4.5」が追加されました。これは、ChatGPTやClaude、Geminiなどといった生成AIを自治体のLGWAN環境で活用するためのシステムです。
Claude Opus 4.5の特長
この新モデルはAnthropic社によって開発されたもので、これまで以上にインテリジェンスと効率性に優れています。特に、複雑なタスクや論理的思考を要求される業務に対するパフォーマンスが高く評価されています。
モードの選択肢
自治体AI zevoでは、Claude Opus 4.5を利用する際に2つのモードから選択可能です。ひとつは「即時応答モード」で、利用者が求める情報を迅速に提供します。もうひとつは「拡張思考モード」で、複雑な問題に対して深い洞察を持った提案を行います。これにより、自治体の業務がより効率的に進められることが期待されます。
具体的な機能と利用方法
Claude Opus 4.5のナレッジカットオフは2025年8月であり、コンテキストウィンドウの入力は200,000、出力は64,000に及びます。これにより、大量の情報を処理し、迅速かつ精度の高い回答を実現します。ただし、デフォルトで「利用禁止」となっており、実際の利用にあたっては組織管理者による設定が必要です。
LGTalkとの連携
さらに、自治体AI zevoを契約すると、ビジネスチャットツール「LGTalk」が提供されます。これにより、職員間のコミュニケーションがスムーズになるだけでなく、チャット上から直接生成AIを利用することも可能です。最大10アカウントまでのトライアルも用意されています。
eRexとの共同利用
また、LGWAN専用の音声認識AI文字起こしツール「eRex」とも連携できるようになり、一般利用者に向けた1ヶ月間の無償トライアルも実施しています。この点に関しても多くの方に利用してもらえる機会が増えることでしょう。
シフトプラス社の概要
シフトプラス株式会社は、2006年に大阪市で設立され、Webシステムや地方自治体向けのシステム開発を手掛けてきました。現在、日本国内に23カ所の営業所を持ち、500以上の自治体に自社開発の「ふるさと納税」管理システム「LedgHOME」を提供しています。このシステムは、日本全国の寄附額の約50%を管理しており、多くの自治体から信頼を得ています。
自治体AI zevoの導入によって、今後の自治体業務がより効率的になり、住民サービス向上に寄与することが期待されます。最新モデル「Claude Opus 4.5」を機に、自治体AI zevoがどのように進化していくのか、注目していきたいところです。