飲食業界のキャッシュレス化が進む中、POS+の2024年10月度売上動向を探る

パーソルグループが提供するクラウド型モバイルPOSレジ「POS+（ポスタス）」の2024年10月度の売上動向が、最近発表されました。これによると、全国の飲食店の売上は前年同月比で97.3%という結果でした。前年対比の伸長率は前月から1.0ポイント減少しており、100%を下回る厳しい状況が続いています。

売上動向の地域別分析

地方ごとの売上動向を見てみると、全体の地方平均は98.2%と前月から1.3ポイントの減少が見られる中、北海道地方では前年対比99.9%と高い価値を維持しています。一方、関東地方や関西地方の業績も注視されるところです。

キャッシュレス決済の状況

キャッシュレス決済の比率が今月は全国で50.3%を記録しており、これは先月から0.8ポイントの増加を示しています。すべてのエリアでキャッシュレス比率が35%を超え、業態別でも35%以上の利用が確認されました。特に持ち帰り業態においては、コード決済の取り扱いが14%に達するなど、キャッシュレス化が進んでいるのが見受けられます。

とりわけ、興味深いデータとして28ジャンル中15ジャンルでキャッシュレス比率が50%を超えており、サラダ店やカレー専門店ではコード決済の割合が15%を超えるなど、新たなトレンドも浮き彫りになっています。また、業態別に見ると、専門料理のキャッシュレス決済比率が57.7%を超えるなど、飲食分野でのデジタル決済浸透が顕著です。

今後の展望

今回のデータをもとに、POS+は飲食業界に対してさらなる支援策を検討しているとのことです。特に、東京都で始まったキャッシュレス決済還元キャンペーンによって、今後のコード決済比率の増加が見込まれます。これにより、店舗の収益性向上を促進し、飲食業界全体の活性化につながることが期待されています。

まとめ

パーソルグループが取り組むPOS+は、今後も飲食業界の変化に柔軟に対応し、情報を発信し続けることで、店舗運営の効率化と業績向上に寄与することを目指しています。業界全体が厳しい環境にある中で、デジタル化を進めることが、一つの解決策となるのではないでしょうか。キャッシュレス決済の普及が進む現在、どのように業績が改善されていくのか、今後の動向から目が離せません。