物価高騰の影響
2022-11-15 19:10:01
物価高騰に苦しむ家庭、4世帯に1世帯が深刻な影響受ける
物価高騰の影響:4世帯に1世帯が困窮状態
2022年10月以降の物価高騰により、4世帯に1世帯が経済的な困難に直面していることが、調査によって明らかとなりました。この調査は、立教大学コミュニティ福祉学部の川村岳人准教授が考察した内容をもとに、地域のフードバンクと連携して行われたもので、290世帯を対象に実施されました。
調査概要
調査は2022年9月17日から10月1日の期間に行われ、有効回答数は115件に達しました。調査対象は、フードバンクから食料支援を受けた世帯で、参加者はアンケートに回答しました。調査の結果、コロナ禍と物価の高騰が重なり、一見安定した雇用に就いているにもかかわらず経済的苦境に陥っている家庭が多いことが分かりました。
経済状況の厳しさ
調査によれば、現在はなんとか生活が成り立っている世帯でも、物価の高騰が続けばさらなる困窮が予想されます。特に車社会である山梨県では、ガソリン価格の高騰が市民生活に大きな影響を与え、生活費全般に負担をかけていることが浮き彫りになりました。
食費の大幅な削減
さらに、調査結果からは、1人あたりの食費が385円という少額で生活をやり繰りしている世帯が約4割を占めていることも判明しました。このような状況下では、「炭水化物だけの食事が増えている」といった声もあり、栄養のバランスが崩れることを余儀なくされる家庭も見受けられます。何とか生計を立てるために必死に工夫しながら、栄養面を制限せざるを得ない現実があるのです。
今後の展望
このような経済的な困難は、短期的な問題ではなく、長期的な影響を及ぼす可能性があります。支援が必要な家庭が増えている一方で、地域全体でこの問題に対処しなければならないという課題も浮き彫りになりました。今後、物価高騰やコロナ禍が続いた場合、さらなる困窮層が生まれることが懸念されます。
結論
物価高騰がもたらす影響は、経済の不安定化を背景に広がりつつあります。社会全体での連携や支援が急務となる中、個々の世帯がどのようにしてこの困難を乗り越えていくのかが、今後の重要な課題となるでしょう。この現状を真剣に受け止め、行動に移すことが求められています。
会社情報
- 会社名
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認定特定非営利活動法人フードバンク山梨
- 住所
- 山梨県南アルプス市徳永1603-1
- 電話番号
-
055-298-4844