mSafetyでの新展開
2024-12-16 11:35:46

ソニーネットワーク、mSafety™で新たなヘルスケアの可能性を切り拓く

ソニーネットワーク、mSafety™で新たなヘルスケアの可能性を切り拓く



ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社がその革新的なサービス「mSafety™」を通じて、ヘルスケアの分野に新たな風を吹き込んでいます。このサービスは、ネットワークに常時接続可能なウェアラブル端末と、安全なクラウド環境を活用したヘルスケアマネジメントソリューションを組み合わせたもので、特に研究機関向けのサービスが注目されています。

最近、国立がん研究センター東病院と徳島大学が実施する臨床研究でこの「mSafety™」が活用されることが決まりました。これは、がん患者に対する治療アプローチを多角的に探るもので、「mSafety™」を利用することで、正確なバイタルデータの取得が可能になります。

この「mSafety™」は、LTE-M通信を採用したソニー製ウェアラブル端末から成り、心拍数や歩数の測定、GPSによる位置情報の把握、そしてユーザーの行動認知能力の向上を図っています。もともと医療や製薬開発の現場で特に重視されているのが、デジタルバイオマーカー(dBM)の生成であり、これはユーザーが身近に使うデバイスを通じて、客観的かつ定量的な身体情報の評価を行える点にあります。

従来、身体情報の正確な測定には高度な機器が必要でしたが、現在は「mSafety™」を使用することで、手軽な腕時計型端末を使って、データをリアルタイムで取得できるようになっています。これにより、患者の生活の質を向上させるためのデータ収集が加速されることになります。また、研究者側にとっても、端末の初期設定やその他の煩雑な事項が軽減されるため、スムーズにデータの収集が始められるのです。

国立がん研究センターの小林信先生は、がん患者による身体活動の重要性を探求する研究を進めており、「mSafety™」はその実施において非常に有用だと述べています。彼は、ネットワークに常時接続されていることで、データの管理が容易である点や、生データを正確に解析できる可能性に期待を寄せています。

同様に、徳島大学の渡邊毅助教は、dBMの研究において「mSafety™」で得ることのできる情報がいかに価値が高いかを強調しています。特にPPG信号を用いた血流の変化の解析など、専門的なデータを活用できることが、早期発見や予防につながるとしています。

今後、ソニーネットワークコミュニケーションズは、「mSafety™」を利用した臨床研究を通じて、さらなる研究機関への支援を進めていく構えです。これにより、デジタルバイオマーカーの発展に寄与し、より多くの患者にとってのヘルスケアの選択肢を広げることが期待されています。

「mSafety™」は、ウェアラブル端末を活用した様々なサービス構築が可能で、労働安全や高齢者見守り、介護、さらには臨床試験における活用が進んでいます。今後ますます、この技術の進展に期待が高まります。


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会社情報

会社名
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
住所
東京都港区港南1-7-1
電話番号

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