サーチファンド・ジャパンがアットワールドへの事業承継投資を実施
株式会社日本M&Aセンターホールディングス(以下、当社)が設立した合弁会社、株式会社サーチファンド・ジャパン(以下、サーチファンド・ジャパン)が、留学斡旋業を手掛ける株式会社アットワールドへの事業承継投資を正式に実施しました。この投資の背後には、経営者候補の上田顕氏の存在があります。
この取り組みは、2023年3月に設立されたサーチファンド・ジャパン第2号投資事業有限責任組合によるもので、これまでに4つの案件に資金を提供した実績があります。さらに、2023年11月に設立されるTokyo Search Fundもこの取り組みに共同で関与することになりました。これにより、サーチファンド・ジャパンは前身となる1号ファンドからの投資件数を通算8件にまで拡張することとなりました。
アットワールドの事業内容と強み
アットワールドは、東京・新宿に拠点を持ち、1999年から留学斡旋を行ってきた企業です。彼らの主力サービスである「ディーサイド留学情報センター」は、世界中の32カ国において1,000校以上の教育機関と提携し、語学留学から進学留学、インターンシップに至るまで、幅広いプログラムを提供しています。特に、高校正規留学に強い影響力を持ち、ユーザー一人一人に対する丁寧なカウンセリングが特徴です。
彼らのサービスは単なる手続きの代行にとどまらず、留学資金の最適利用を考慮した提案を行うことにより、顧客の夢の実現をサポートしています。また、留学業界誌を発行するStudyTravel社主催の「ST Secondary School Awards 2025」のアジアエージェント部門にノミネートされるなど、その実績は広く認められています。
さらに、高校生向けの「高校留学ワールド」や、大学生向けの「ジブン流学」など、多様化する留学ニーズに対応するプログラム展開も行っています。
成長の鍵を握る上田顕氏
上田顕氏は神奈川県横浜市出身で、東北大学の理学部を卒業後、大手金融機関やコンサルティング会社での経験を経て、企業経営に従事してきました。特に、アドバンテッジパートナーズ傘下の日本ポップコーンでのCOOおよびCEO、セラヴィリゾート泉郷でのCTOとしての経験が、彼の経営視点を深めています。
今回の投資に伴い、上田氏はアットワールドの代表取締役社長に就任し、前社長の浜端昌也氏は顧問に就くことで、新たな経営体制のもとでのさらなる成長を目指します。上田氏は経営者としてのビジョンを持ち、サーチファンド・ジャパンの支援を得て、アットワールドの事業基盤を強化し、業界全体の進展に寄与することを期待されています。
サーチファンド・ジャパンの使命
サーチファンド・ジャパンは、経営者としてのポテンシャルを持つ人材に対して、M&Aやファイナンスの専門知識を提供することで、中小企業の経営者の輩出を目指しています。また、投資後の経営サポートも行うことで、経営者と企業がともに成長できる環境を整える役割を果たしています。このような取り組みを通じて、サーチファンド形式での中小企業M&Aの拡大や、新たな経営者の出現を促進することを目指しています。
整った体制のもとで事業が進展することで、今後のアットワールドやサーチファンド・ジャパンの成長が期待されます。業界の変化をリードする企業として、今後の動向にも注目が集まります。