伊藤忠エネクスとフォースバレー、資本業務提携で未来のモビリティを支える
2024年12月25日、東京・千代田区に拠点を置くフォースバレー・コンシェルジュ株式会社(以下フォースバレー)と、同じく東京都千代田区に本社を持つ伊藤忠エネクス株式会社(以下伊藤忠エネクス)が資本業務提携を締結した。この提携の背景には、日本国内の人手不足がある。特にモビリティ関連の職種では、バスドライバーや自動車整備士の不足が深刻であり、両社はその解決に向けた協力体制を築いていく。
資本業務提携の目的
フォースバレーは、10年以上に渡り海外からの高度なスキルを持つ人材の採用支援を行ってきた。特に最近では、モビリティ業界における人手不足を見越して新たなスキームを立ち上げ、日本の産業基盤を支えるために重要な役割を果たしている。
一方、伊藤忠エネクスは、1961年以降「社会とくらしのパートナー」として、全国でエネルギー供給を行ってきた。最近ではクルマ分野に積極的に進出しており、2024年には新たに「株式会社WECARS」を設立するなどの新しい取り組みも行っている。
この資本業務提携により、両社は日本のモビリティ分野における人手不足という共通の課題に対して、協力して取り組みを進めることができる。
提携後の活動内容
フォースバレーは、外国人材を日本のモビリティ関連業界に供給することを目指す。彼らは語学力や技術力を兼ね備えた即戦力であり、企業がスムーズに受け入れられる体制を整備していく。また、提携企業との連携により、クリーンで安全な受け入れ環境の構築や、外国人材の育成・管理体制を強化する。
伊藤忠エネクスは、カーライフ部門の真次謙介次長が、「人材不足という課題は自動車業界においても非常に重要であり、FV社の事業モデルがこの課題解決のカギになる」と期待感を示している。
今後の展望
この提携を通じて、それぞれの企業が持つネットワークや経験を活かし、業界全体の課題解決に向けた具体的なアクションを起こすことが期待されている。フォースバレーは、その豊富なデータベースに基づいて、海外から選ばれた人材を日本に広めるだけでなく、定着させるためのプログラムを提供していく。
さらに、今後も業界のニーズに応じた柔軟な対応が求められる中で、両社は持続可能で活力ある社会を実現するために革新的なモデルを共に構築していく。
まとめ
伊藤忠エネクスとフォースバレーの提携は、モビリティ業界の未来を見据えた大きな一歩となる。この取り組みにより、人手不足という課題を克服し、持続可能で革新的な社会の構築を目指す。この新たな協力関係が、日本のモビリティ業界のさらなる発展に貢献することが期待されている。