会計士・税理士業界の就職・転職意識調査結果
株式会社TACプロフェッションバンクが2024年の冬に実施した、会計士や税理士、財務・経理担当者のための就職・転職意識調査の結果が発表されました。調査は、2024年11月30日から12月4日までの就職説明会に参加した158名を対象に行われ、137名の回答が集まりました。
調査概要
調査は、参加者にアンケート用紙を配布し記入してもらう形で実施されました。調査は3つの会場、大阪、東京、名古屋で行われ、各地域からの参加者の動向が掴める内容となっています。
対象者属性
参加者は、関東92名、東海15名、関西30名に分かれています。年代別では、新卒が44名、10~20代が42名、30代が32名、40代以上が16名であり、年齢層は幅広い結果が出ました。在職中の方が45名、離職中の方が10名を含んでいます。特に、新卒の多さが目立ち、今後の業界担い手の姿が見えました。
年収と勤務形態
現年収に関するデータでは、最も多かったのは「401万~500万円」で、前年同様の結果となりました。また、希望する勤務形態は柔軟性を求める声が多く、求職者のライフスタイルの変化を反映していると考えられます。
通勤時間
通勤時間に関しては、全地域で「30分〜1時間」が最も多くの支持を集めました。悪化する通勤事情が影響を与えているのかもしれません。
就職・転職活動の動機
求職者が就職や転職を考える理由としては、キャリアプランや将来の目標を意識していることが挙げられます。これまでの傾向と同様に、多くの求職者が未来を見据えて活動していることが明らかにされました。
疑問や不安
一方で、就職・転職活動を行う中での疑問や不安も多く挙げられています。特に、「就職・転職先の選び方」や「タイミング」に関する質問が多く、活動開始前の不安を和らげるためのサポートが求められていることが分かります。
情報の透明性
企業に対しては、給与や賞与、休暇の取りやすさ、残業の発生頻度など、仕事の条件に関する情報を開示してほしいという要望が高まっています。特に20代は職場環境、30代はキャリアパス、40代以上は給与面に関心が強いという特徴があります。
選考における要望
選考においても、配属先の上司と直接会話できる場の設定が求められ、求人票には載らない社内文化や人間関係の理解を求める声が高まっています。
SNS活用
調査では、最も多く使用されているSNSとして「X」や「Instagram」が挙がり、求職活動における情報収集の手段として重要な役割を果たしています。
TACキャリアエージェントの特長
株式会社TACプロフェッションバンクは、会計士や税理士、財務・経理職に特化した就職・転職支援を行っています。特に、最大級の求人数と専門的なアドバイザーによるサポートが特徴です。
Web面談にも対応しており、遠方の方々にも利便性が提供されています。
結論
TACプロフェッションバンクの調査結果は、会計士・税理士業界における求職者の現状やニーズをしっかりと反映しています。今後の転職市場において、柔軟な働き方の推進や求職者の声が企業の採用戦略に活かされることが期待されます。