国内最高値442万円!沖縄で希少な香料「龍涎香」を発見!
愛知県名古屋市の有限会社アンバーグリスジャパンは、沖縄の海岸で発見されたマッコウクジラの腸内で形成される結石「龍涎香(りゅうぜんこう)」を鑑定しました。その結果、268グラムで442万円という驚愕の価格がつき、国内最高値を記録したことが明らかになりました。
龍涎香は、古来から香料や薬として珍重されてきた希少な物質です。マッコウクジラがイカなどを食べた際に、消化できない硬いクチクラ質が腸内で固まり、結石として排出されます。その後、海面に浮上し、紫外線や海水などの影響で変化し、独特の香りを放つようになります。
今回の発見は、戦後5例目となる貴重な出来事であり、龍涎香の希少価値の高さを改めて証明するものです。アンバーグリスジャパンは、2017年から龍涎香の鑑定・買取を行っており、これまでにも数々の龍涎香を鑑定してきました。今回の発見は、同社の鑑定・買取記録の中でも最高額を記録したとのことです。
龍涎香の発見が増えている理由
龍涎香は、かつては幻の物質とも呼ばれていました。1800年代から1900年代にかけては、マッコウクジラの乱獲により個体数が激減し、龍涎香もほとんど発見されなくなってしまったのです。しかし、商業捕鯨の禁止により、近年ではクジラ全体の個体数が回復しつつあり、海岸に漂着する龍涎香も再び増加しています。
アンバーグリスジャパンでは、龍涎香の発見を記念して、龍涎香キャンディーやフレグランスなどを抽選で30名様にプレゼントするキャンペーンを開催しています。同社は「龍涎香の魅力を再び日本に広めたい」という理念のもと、今後も龍涎香の研究開発や普及活動に力を入れていくとのことです。
龍涎香の見分け方
龍涎香は、一見するとただの石のように見えるため、見分けるのが難しい場合があります。しかし、いくつかの特徴を覚えておけば、見つけることができるかもしれません。
色: 灰色、黒色、茶色など。表面がザラザラしていることが多い。
香り: 独特の甘い香りがする。
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感触: 固く、重みがある。
もし、海岸でこのような石を見つけたら、専門家に鑑定してもらうことをおすすめします。
龍涎香発見の背景
近年、龍涎香の発見が増えている背景には、マッコウクジラの個体数回復に加えて、環境意識の高まりも挙げられます。環境問題への関心の高まりから、海岸清掃や海洋生物保護活動など、海岸に漂着するものを注意深く観察する人が増えているのです。
龍涎香は、自然が作り出す神秘的な物質であり、その希少性と価値は今後も注目を集めていくでしょう。