JEPLANグループ、PETボトルリサイクル事業の新たな協定を締結

JEPLANグループがPETボトルリサイクルの新たな一歩を示す

2023年10月10日、JEPLANグループの一員であるペットリファインテクノロジーは、大阪府吹田市でアサヒ飲料、遠東石塚グリーンペットと共に、PETボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクル推進に関する協定を締結しました。この協定は、国内におけるPETボトルの循環利用を促進するための重要なステップとなります。

PETボトルのリサイクルの現状

日本においては、年間約64万トンのPETボトルが製造されていますが、そのリサイクル率は約85%に達しているものの、PETボトル自体が再生ボトルとしてリサイクルされている割合はわずか34%に過ぎません。この状況を打破するためには、PETボトルのリサイクル方法の革新が求められています。

新たな協定の具体的内容

本協定により、吹田市から回収された使用済みPETボトルは、ペットリファインテクノロジーによる「ケミカルリサイクル」と、遠東石塚グリーンペットの「メカニカルリサイクル」の二つの手法を組み合わせることで、再生されます。ケミカルリサイクルは使用済みボトルを分子レベルで分解し、不純物を除去することで、石油由来と同品質の再生樹脂を得ることができます。

一方、メカニカルリサイクルは、物理的手法を用いてPETボトルを再生しますが、形状上の問題から従来の手法で再利用が難しいものでも、ケミカルリサイクルによって質の高い新しい素材として再生される可能性があります。

環境への影響と目標

非常に画期的なこの取り組みは、地球環境への配慮として、PETボトルの原材料となる石油資源の消費を減少させること、さらには製造過程での温室効果ガスの排出量を削減する効果も期待されています。JEPLANは「すべてのものを循環させる」というミッションのもと、サーキュラーエコノミーを推進し、持続可能な社会を目指します。

地域への貢献

吹田市においても、今回の協定は地域への貢献につながります。家庭からのPETボトル回収が促進されることで、地域住民が積極的に資源循環に参加できる環境が整います。JEPLANグループは、日本全国の自治体と連携し、「おかえりPETボトルアクション」と呼ばれる一連の取り組みも実施しており、使用済みPETボトルがゴミにならず、価値ある資源として新たな形で生まれ変わる社会を目指しています。

結論

この協定の締結により、JEPLANグループはPETボトルリサイクルの新たな道を切り開くことが期待されています。今後も様々なパートナーと協力し、リサイクル技術の革新を進め、持続可能な未来を形作るために取り組んでいく所存です。私たち一人ひとりが参加することで、地球に優しい循環型社会の実現が近づくことでしょう。

詳細については、JEPLANグループの公式サイトを訪れてください。