次世代AIエージェントに向けた無料相談サービスが開始

AIエージェント時代に備えた新たな一歩

名古屋市に拠点を構えるABC株式会社が、AIモデル間の連携を可能にする新たな標準である「Model Context Protocol（MCP）」に関する無料相談サービスを始めました。このサービスは、企業が次世代AIエージェントを導入する際のサポートを目的としています。

MCPは、Anthropic社が提唱したオープンプロトコルで、AIモデルが安全に外部のデータやツールにアクセスするための仕組みです。最近の技術革新により、OpenAIが「OpenAI DevDay 2025」で発表した「Apps in ChatGPT」や、AnthropicのClaudeにおけるマルチエージェント連携が進行中であり、「AIが外部サービスを直接操作する時代」が到来しつつあることを示唆しています。

このような背景の中、MCPは業界でデファクトスタンダードとして拡大しつつあり、ChatGPTやClaude、Geminiなど複数のAIをつなぐ基盤として重要な役割を果たすと期待されています。それにもかかわらず、多くの企業がMCPについて「まだまだ理解が不十分」との声を上げています。そこで、ABC株式会社は2025年11月30日までの期間限定で、メールでの無料相談を実施することに決めました。

サービス内容

このMCP構築に関する無料相談では、企業の既存システムの診断や設計方針の策定、MCPの構築に関するアドバイスを行っています。また、Zoomや訪問によるコンサルティングは別途見積もりを提示する形です。さらに、法的な規制や技術的な課題に対処するためのアプローチも提供します。

MCPサーバーの開発代行も行っており、スキーマの定義や認証設計、MCPサーバーの構築、ChatGPTやClaudeとの接続検証も含まれ、料金は9.8万円からとなっています。企業が安心してAI技術を導入できるよう、トータルでのサポートを提供します。

今後の展望

生成AIの商用利用が急速に拡大する現代において、MCPのような「AIがAPIを安全に扱う共通言語」はますます重要になってきています。非技術系企業にとっても、MCPの導入は業務自動化の鍵となるでしょう。AIに対応できないシステムは、将来的にAI経由での利用機会を失うリスクを抱えるため、MCPは次世代AI時代への必須な投資とも言えます。

ABC株式会社は、AI・Blockchain・Cultivation領域に特化した専門知識と豊富な開発経験を活かし、企業のAIシフトを後押しするため、MCPを利用したAI連携基盤の構築支援に取り組んでいく方針です。