テックドクター、全身性エリテマトーデス(SLE)の治療管理支援ソフト開発に参画!ウェアラブルデバイスで病状予測へ
株式会社テックドクターは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和6年度「医療機器等研究成果展開事業(チャレンジタイプ)」に採択された研究開発に、研究開発分担機関として参画することを発表しました。
本研究は、東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科(膠原病・リウマチ内科学分野)が代表機関を務め、「SLEの疾患活動性の可視化により安全かつ適切な治療管理を実現するソフトウェアの開発」をテーマとしています。テックドクターは、ウェアラブルデバイスの設定・運用とデータクリーニング、解析を担当します。
全身性エリテマトーデス(SLE)とは?
全身性エリテマトーデス(SLE)は、自己免疫疾患の一種で、体の様々な臓器に炎症が起こる病気です。原因は不明ですが、遺伝的要因や環境要因が関与していると考えられています。主な症状は、関節痛、発熱、疲労感、皮膚炎、腎炎などです。
なぜウェアラブルデバイスが重要なのか?
SLEの治療は、ステロイド薬などの免疫抑制剤を用いることが一般的ですが、長期的な使用による副作用が懸念されます。そのため、患者の状態を常に把握し、適切な治療を行うことが重要です。
従来、患者の状態は、自覚症状や血液検査などのデータに基づいて判断されてきました。しかし、これらのデータだけでは、病気の活動性を正確に把握することが難しい場合があります。
そこで、本研究では、ウェアラブルデバイスを用いて、患者の心拍変動などのデータを収集することで、病気の活動性をより正確に把握することを目指しています。
テックドクターの役割
テックドクターは、ウェアラブルデバイスから収集したデータを解析し、SLEの病状予測に役立つ情報を提供します。また、医師と患者が、これらの情報を共有することで、最適な治療計画を立てることを支援します。
将来の展望
本研究によって開発されるソフトウェアは、SLE患者の治療管理に革新をもたらすと期待されています。将来的には、再燃リスクや症状の変動予測を医師と患者に提示することで、より安全で効果的な治療を実現できると期待されます。
テックドクターについて
テックドクターは、「データで“調子”をよくする時代へ」をビジョンに掲げ、医療・製薬・食品関連企業等や研究機関向けのデジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase(セルフベース)」を提供しています。医学部での研究活動や、各種ウェアラブルデバイス等のAPI開発パートナーとしての経験を活かし、人々の健康とウェルビーイング向上に貢献しています。
テックドクターの「SelfBase(セルフベース)」とは?
「SelfBase(セルフベース)」は、複数のウェアラブルデバイスや医療機器と連携し、医学的知見に基づいたデータ解析を行うことができるプラットフォームです。連続的かつ長期的に取得した大量のデータを効率的に管理・解析することが可能です。
テックドクターは、医療・製薬・食品をはじめとする事業者や研究機関、医療データ関連のサービス開発を行う事業者向けに、2020年から「SelfBase」を提供しています。
まとめ
テックドクターは、AMED研究への参画を通じて、SLE患者の治療管理を支援するソフトウェア開発に貢献します。ウェアラブルデバイスを活用することで、患者の病状をより正確に把握し、最適な治療をサポートしていくことで、SLE患者さんのQOL(生活の質)向上に貢献していきます。