千葉大学が誇る新たな学びの空間
千葉大学西千葉キャンパスに新たに完成した工学・情報学系講義棟と工学部10号棟が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この受賞は、同大学が展開しているキャンパスマスタープラン2022の一環として行われた工学系エリアの再開発における成果です。
工学・情報学系講義棟の特徴
この講義棟は、学生たちの学びや活動が交差する場所として設計されています。主な特徴として、既存校舎と連携した立体的な動線があり、半外部空間が設けられています。これにより、雨や光、風といった自然環境を取り入れた持続可能な学びの場が創出されています。審査委員は、この講義棟を評価し、キャンパス内の豊かなケヤキの森と調和したデザインが学生にとっての新たな刺激になり、学びの場としても生きた教材になると述べています。
デザインのポイント
1. 工学系エリア再開発の第一弾として新設された講義棟
2. アカデミックモールに隣接するキャンパスコモンの形成
3. 居場所の多様性を考慮した学びのアッセンブリーの構築
工学部10号棟(建築学コース棠)の改修
築60年を迎える工学部10号棟も同時に改修され、新たな学びの場として生まれ変わりました。この棟では、キャンパスマスタープランに従い、共創空間を創出することが目指されています。改修は、建築学科の教材化をテーマに、多様な素材が用いられています。また、低層階には建築スタジオが配置され、学生、教員、学外者が協働するための設計と使用方法が考慮されています。
改修のデザインポイント
1. 60年の歴史を持つ校舎の改修モデル
2. 建築学コースにおける素材の教材化と実践的な学び
3. オープンな共創空間の提供
受賞の背景
両棟の受賞は、現代の教育環境において求められている「開かれた学びの場」の重要性を物語っています。講義棟は、学生の多様な居場所を考慮し、この新たなキャンパスコモンが学生にとっての親しみやすい空間になることを意図して設えているのです。長い歴史を持つ千葉大学、その魅力を引き出す新しいデザインは、これからの学びのスタイルにも大きな影響を与えることでしょう。今後、この革新的な施設が多くの学生に支えられ、学びの場として役立つことが期待されます。
受賞ギャラリーは以下のリンクから確認できます。