韓国のインスパイア・エンターテインメント・リゾート(以下「インスパイア」)の社長、チェン・スー氏が、韓国産業通商資源部と韓国外国企業協会が主催した「第24回外国企業の日」のイベントにて、外国直接投資(FDI)功労者に選ばれ、産業勲章を受賞しました。
インスパイアは、約7億ドルのFDIを含む約2兆ウォンの投資を行い、仁川国際空港の近くにある永宗島にグランドオープンを果たしました。チェン・スー氏は、このプロジェクトの運営においてリーダーシップを発揮し、韓国の観光・レジャー部門のFDIプロジェクトとしては過去最大のプロジェクトの成功に貢献したことが認められました。
チェン・スー氏は、戦略コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーで経営コンサルタントとしてキャリアをスタートし、その後ラスベガスサンズでホテル、MICE、そしてカジノの運営経験を積みました。2015年からはサンズ・チャイナのインターナショナルマーケティング担当副社長、そしてサンズ・マカオのレジェンド・デベロップメント上級副社長を歴任しました。2022年8月にインスパイアの最高執行責任者(COO)として入社し、2023年8月に社長に昇格しました。
チェン・スー氏は、今回の受賞について「モヒガン・インスパイアを代表してこの賞を受賞することができ大変光栄です。このプロジェクトの成功裏の開業にあたり、これまで私たちを支えてくださったすべての関係者に心から感謝の意を表したいと思います。インスパイアは、新たな雇用機会の創出、そして高い付加価値を提供する観光産業として発展していくことを通じて、地域経済とともに成長し、韓国の象徴的な観光ランドマークの一つとしての地位を確立するために、引き続き全力を尽くします。」とコメントしています。
2024年3月にグランドオープンしたインスパイアは、客室数1,275室の5つ星ホテル、1万5,000席規模の韓国初となる多目的アリーナ、国内最大規模のホテルMICE施設、高精細スクリーンを備えた没入型デジタルエンターテインメントストリート「オーロラ」、通年営業のガラスドーム型の大きなプールドーム(改装工事に伴い一時休業中)、ショッピングモール、屋外エンターテインメントパーク、外国人専用カジノなどを備えた総合エンターテインメントリゾートです。
インスパイアは、グランドオープンからわずか6か月で累計来場者数約350万人を記録し、韓国国内外の観光客誘致に大きく貢献しています。特に、インスパイア・アリーナは、K-POPイベントや世界トップクラスのアーティストのコンサートを開催し、仁川市永宗島に40万人以上の観客を誘致してきました。こうした成果により、インスパイア・アリーナのジェイミー・ジャン総支配人は、「2024大韓民国大衆文化芸術賞」で「大臣賞」を受賞しています。
さらに、インスパイアの成功は仁川地域の経済活性化にも貢献しています。2024年4月時点で、インスパイアが直接雇用する従業員全体の80%以上が仁川の住民であり、若者の雇用創出に大きく貢献しています。これらが認められ、インスパイアは韓国雇用労働部から「2024年模範企業」に選ばれ、「2024年雇用創出大統領賞」を受賞しました。
インスパイアは、今後も韓国の観光産業の成長をけん引し、仁川地域の経済活性化に貢献していくことが期待されます。