サイバー大学が新設する奨学金制度
サイバー大学が、2026年度春学期から、年収400万円未満の社会人を対象とした「社会人学生奨学金」を新たに導入することを発表しました。この奨学金は、経済的に厳しい状況にある社会人学生の進学を支援し、卒業までの授業料を半額免除する制度です。この制度は、社会人が学び直しを行うことを後押しし、教育虐待解消にも寄与することが期待されています。
奨学金制度の概要
本奨学金の主な特徴には以下の点が挙げられます。
- - 対象者は年収400万円未満の社会人学生で、在校生も応募可能。
- - 卒業までは授業料が半額免除され、返済不要。
- - 学費免除は在学中の成績がGPA3.0以上である限り、維持されます。これにより、学生は学業にも力を入れることができるでしょう。
社会人の学び直しの現状
日本において、社会人の学び直しは大きな課題となっています。特に、25歳以上の大学入学者割合はOECD諸国に比べて非常に低い水準にあります。理由の一つとして、学びを行うための時間的制約や経済的負担が挙げられます。また、政府の奨学金制度では、高校卒業後3年目以降の学生には基本的に給付が行われないため、学びたいという意志を持つ社会人が進学を諦めるケースも多々あります。
新設奨学金の狙い
サイバー大学はオンラインで学べるフルオンライン大学の先駆けとして、すべての職業や世代に学ぶ機会を提供しています。この新制度は、国が提供する奨学金の枠に入らない社会人に対して、独自に経済的支援を行い、学びをあきらめかけた人々をサポートすることを目的としています。この奨学金の導入により、より多くの社会人が高等教育を受けやすくなり、学習の機会を広げることができる工夫がされています。
申請方法と今後の展望
本奨学金の申請は、2026年度春期入学時の出願と同時に行うことができます。募集期間は2025年10月20日から2026年3月2日まで。授業料の免除は、この奨学金に応募した約100名程度の学生に対して与えられる口が空きます。
サイバー大学は、これまでも災害時の支援を行うなど、これからも地域や社会のニーズに応じた方式で学習機会を提供していく意向です。この新たな奨学金制度が、未来の社会人にとっての大きな一歩となり、教育へのアクセスを拡大することにつながることでしょう。