中小企業の経営者が考えるAIの役割と期待について
オーナーズ株式会社(東京都港区)が実施した調査によると、中小企業の経営者のAIに関する見解が明確に浮き彫りになりました。本調査には、221名の経営者と役員が回答。AIの導入は急速に進んでいるものの、その認識には大きな隔たりがあることが示されています。
調査概要
調査対象は中小企業の経営者や役員で、主にインターネットを通じての回答を集めました。調査結果は以下のように要約されます。
1. AIの影響、経営層の認識
約75%の経営層が、今後3年間でAIが自社の業務に影響を与えると回答しています。AIを積極的に活用している企業においては、92.7%の経営者がその影響を実感していることが分かりました。
2. 「代替」と「補完」の二面性
AIが「人の仕事を代替する存在」と捉えている経営者は約40%おり、同様に「人の仕事を補完する存在」と考えている層も40%です。この結果は、AIの導入に対する双方の見方が存在することを示しています。
3. 期待されるAIの効果
調査での回答によると、最も期待される効果は「業務負荷の軽減」で、55.7%の経営者がこれを選択。次いで「作業時間の削減」、「ミスや確認漏れの削減」が続き、経営者たちの期待が明らかになりました。
4. AIによる業務の改善
AIを活用することで生まれる余力を「業務改善や仕組み化」に活用したいと考える経営者が45.7%もいることが分かりました。このことは、AIを利用することで豊富な時間やリソースを確保しようとする行動を示唆しています。
5. 現状の活用状況
現在のAI活用は、「議事録作成」や「文書作成」に留まっていますが、今後は「情報整理」や「管理業務」にも拡張する可能性が高いとされています。AIをすでに活用している経営者は、今後も積極的にAIの導入を進めたい意欲を示しています。
6. 業務への不安と期待
AIに任せる業務に関しては、経営方針や重要顧客との関係構築に慎重な姿勢が見えました。「経営方針の最終判断」や「重要顧客との関係構築」は、AIに任せるべきでない業務として挙げられています。
7. AI活用への整備と意欲
調査結果では、AI活用層では「社内ルール」の整備が最も重要視されている一方で、未活用層では「人材育成」が重要とされるなど、必要な準備にも差があることが確認されました。さらに、AI活用を進めたいという意向が、活用層で90%未活用層で52.3%という結果も示されています。
まとめ
オーナーズの代表取締役社長、作田 隆吉氏は「AI導入を進めることで、中小企業は生産性の向上を図ることができる」とコメントしています。本調査結果は、中小企業にとってAI活用が、業務改革だけでなく競争力の向上に寄与する可能性があることを示しています。経営者には、AIの効果を実体験として感じ、自社の成長に繋げてほしいと期待される内容となっています。この調査は、今後の中小企業におけるAI導入の一助となることでしょう。