東洋製罐グループの新たな挑戦
2025年、日本の包装業界が注目する「2025日本パッケージングコンテスト」で、東洋製罐グループの子会社である東罐興業と日本トーカンパッケージが、合計3つの紙容器製品で受賞の栄誉に輝きました。この受賞は、環境に優しい包装技術の確立を目指す同グループの努力が評価されたものです。
受賞した製品の概要
東罐興業の受賞作品
1.
再生パルプ配合紙コップ
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受賞カテゴリ: 包装部門賞・飲料包装部門賞
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コンセプト: この製品は、日本航空が機内で使用した紙コップを水平リサイクルして制作されたもので、紙コップのリサイクル効率の向上を実現しました。これにより、循環型社会の実現に貢献することが期待されています。
日本トーカンパッケージの受賞作品
1.
洋菓子ギフト用 らせん形状仕切
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受賞カテゴリ: 包装技術賞・ロジスティクス賞
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特徴: 18個の洋菓子を15個に変更する際のスペースの有効活用として、らせん形状のストッパーを導入。これにより、製品の安定性が向上しつつ、デザイン性も兼ね備えています。
2.
強力小麦粉の倉庫型商業施設におけるディスプレイ包装
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受賞カテゴリ: 包装部門賞・POP・店頭販売包装部門賞
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改善内容: 従来の箱の仕切りから、三角柱形状の側面に変更。これによって、視認性と取り出しやすさが向上しました。
環境への貢献
東洋製罐グループでは、環境配慮型の製品とサービスの開発を重要視しています。これからも、使用済みの資源を再利用し、新しい価値を創造する革新的な取り組みを行い、持続可能な社会の実現をサポートします。また、「多様なライフスタイルを支える製品づくり」を通じて、社会全体に貢献することを目指しています。
グループの全体像
1917年に設立された東洋製罐グループは、金属やプラスチック、紙、ガラスなど、さまざまな素材を利用した包装容器を提供するグローバルな企業です。国内外で44社、50社の子会社を持ち、約19,000人の従業員が携わる中で、同社は2050年までの長期経営ビジョンに基づき、環境に優しい包装技術の開発を進めています。2025年度の売上高は約9,225億円を見込んでおり、今後の展開にも期待が寄せられています。
まとめ
この度の受賞は、東洋製罐グループが追求しているパッケージングの革新性および環境への配慮が評価されたものであり、今後も同社の取り組みから目が離せません。次世代に向けた包材の進化は、私たちのライフスタイルにも影響を与えるでしょう。