大学発ベンチャー表彰2025における重要な受賞
このたび、株式会社CROSS SYNCが「大学発ベンチャー表彰2025」において文部科学大臣賞を受賞しました。この表彰は、大学などの研究成果を活用して起業したベンチャー企業の中から、特に期待される企業を評価し、同時にその成長を支えた大学や企業にも光を当てるものです。本記事では、受賞の背景や関係者の声を詳しくお伝えします。
受賞の背景と評価の理由
CROSS SYNCは、横浜市立大学から誕生した認定ベンチャー企業であり、重症患者を対象にした遠隔モニタリング用の医療アプリケーション「iBSEN DX」を開発しています。このアプリは、生体データと画像解析技術を融合させることで、遠隔ICUの実現を目指し、医療現場の人手不足解消に寄与することが期待されています。
受賞の決定的な要因は、このアプリケーションが持つ革新性と実用性です。保険収載が実現し、他の企業との連携を視野に入れた社会実装の可能性も高く評価されました。特に、医療従事者からの需要がある中で、その解決策を提供するアプローチが注目されています。
受賞者のコメント
CROSS SYNCの代表取締役である髙木俊介氏は、受賞について「大変光栄であり、支援してくださる皆様に心より感謝申し上げます。この成果は、私たち三者が協力して築いてきたものです。今後もそれぞれの強みを活かし、社会課題の解決に貢献してまいります」と述べています。
選考委員の評価
受賞理由について、選考委員長である摂南大学の野長瀬裕二教授は、CROSS SYNCのアプリの優位性を指摘し、髙木氏の患者への思いやりを高く評価しています。「事業展開において医師としての視点と経営者としての役割を担うことで、さらなる発展が期待できる」とのコメントもありました。
受賞企業や支援機関の概要
株式会社CROSS SYNC
- - 設立年: 2019年
- - 所在地: 神奈川県横浜市金沢区福浦3-9
- - 代表者: 髙木俊介・中西彰
- - 事業内容: 生体看視アプリケーション「iBSEN DX」の開発
- - 公式サイト: CROSS SYNC
株式会社日本政策投資銀行
- - 所在地: 東京都千代田区大手町1-9-6
- - 代表者: 地下誠二
- - 事業内容: 経営戦略に関する助言、ビジネス機会創出の支援
横浜市立大学
- - 所在地: 神奈川県横浜市金沢区瀬戸22-2
- - 理事長: 近野真一
- - 概要: 臨床現場の課題解決に向けた共同研究
まとめ
CROSS SYNCの受賞は、大学発の研究成果を企業化した成功モデルを示すものであり、多くの期待が寄せられています。今後の医療現場におけるその活躍に注目が集まります。このような動きは、社会全体の医療システムの向上にも寄与することが期待されています。