日露関係写真展のオープニングセレモニー
今回紹介するのは、2019年9月14日に東京ミッドタウン日比谷で行われた「日露関係 写真でみる歴史」のオープニングセレモニーです。このイベントは日露交流年の一環として開催され、両国の歴史的なつながりを感じさせる重要な瞬間となりました。セレモニーには、外務省ロシア課長の宮本哲二氏や、俳優のイッセー尾形さんが登壇し、記念すべき瞬間を彩りました。
開会の挨拶
オープニングの冒頭では、宮本課長が挨拶を行いました。彼は、日露交流に関するさまざまな行事が行われてきたという背景や、この写真展の目的について説明しました。特に、2016年12月に行われたプーチン大統領の訪日に端を発する取り組みとして、両国の真の理解を深めることを目指していると強調しました。「あなたの知らない日本、あなたの知らないロシア」をキャッチフレーズに掲げたこの一年間の取り組みがどのように進められてきたのか、またその意義についても語られました。
宮本氏は「日露両国は長い歴史を持ちながらも、相手を理解し合うのは容易ではありません。この交流年を通じて、皆様が新たな知識を得て、関心を深めていただければ」と期待を寄せました。
ゲストスピーチ
また、特別ゲストとして登壇したイッセー尾形さんは、日露関係の深さについて自身の経験を交えてスピーチを行いました。彼のロシアとの関係は、2006年に公開された映画『太陽』で昭和天皇を演じたことがきっかけだと語り、その撮影の裏話を興味深く披露しました。「映像制作の中で、ロシアの文化に触れることで、ただ映像を撮ること以上のものを学びました」と述べつつ、写真展を通じて日露の文化や歴史をじっくりと見て感じ取ることの大切さを強調。
彼は、写真を視覚的に楽しむだけでなく、その背景にある歴史や人々の物語に目を向けることが必要だと力説しました。「一枚一枚の写真が、単なる静止画以上の意味を持つ。その一つひとつが語るストーリーを感じ取ってほしい」というメッセージを残しました。
オープニングセレモニーの概要
このセレモニーは東京ミッドタウン日比谷のアトリウムで行われ、主催は外務省という形です。参加者は、両国の歴史や文化について深く学ぶ機会を持つことができました。イベントは多くの来場者に支えられ、日露写真展の重要性をますます高めることとなりました。
日露交流年についての意義
この日露交流年は、政治や経済、文化、スポーツなどさまざまな分野での交流を通じて、両国の理解を深めることを目的としています。600件以上の行事が行われ、双方の国民の相互理解を進めるためのブリッジ的役割を果たしています。
総括
今回の写真展は、日本とロシアの関係を視覚的に表現し、両国の文化や歴史を知る絶好の機会となっています。オープニングセレモニーのスピーチやトークからも感じられる通り、この特別展は単なる展示にとどまらず、参加者全員が新たな発見を期待できる貴重な場といえます。一人でも多くの方に、この展示を通じて日露関係の魅力を体感していただきたいと思います。
⭕️ 写真展の詳細については、公式サイトをご覧ください:
日露関係 写真展