沖縄の離島で子供と高齢者がつながる未来のかたち
2025年10月11日、いのち会議は大阪・関西万博の会場内で「いのち宣言」と「アクションプラン集」を発表しました。この取り組みは、世代や文化を超えた創造的な対話を通じて、国や民族、年齢といった対立を乗り越えることを目的にしています。特に沖縄は、その豊かな文化と歴史から、異なる視点を持つ人々が集まり、未来を共に築くための貴重な場となっています。
沖縄には生物多様性が豊かで、琉球王国としての歴史的背景にも恵まれています。しかし、80年前の戦争や米軍統治の影響で、今もなお困難な状況に直面している部分も多いです。特に離島地域はその状況が顕著で、高齢者が多く住む一方で、進学のために島を出た子供たちが戻ってこないという問題もあります。離島には病院やコンビニがないため、地域の活力を失いつつある現状があります。
このような癖の強い地域で、株式会社カルティベイトは地域の特性を生かし、観光振興の活動を展開しています。過去25年にわたり、地域住民が主体となる商品や体験ツアーを提供し、離島の魅力を発信してきました。特に、沖縄本島の小学校の学生を離島に派遣し、地元のおじい、おばあと交流するプログラムは、双方に喜びをギフトとしてもたらします。この交流を通じて、島の歴史や文化を学ぶことができ、また地域の宝を次世代へと残す活動が進められています。
さらに、毎年約32,000人の児童がこのプログラムに参加しており、教員や地域の人々との交流の中で、多くの異なる人々が触れ合い、未来を作る力となっています。特に、子供たちが地域の高齢者と触れ合うことは、お互いにとってかけがえのない経験となり、地域の文化への理解も深まっています。2019年度には、県事業による児童派遣を上回る本土からの修学旅行により、民宿の収入が2億円を超える結果となりました。
カルティベイトは今後もこの施策を続け、世代間、文化間の交流を深める活動を推進していきます。戦中・戦後を乗り越えてきた高齢者や、次世代を担う若者が協力し、大学生が加わることで新たな創造の場を育てていきます。また、トレーラーハウスなどを拠点として利用し、地域の独自性を尊重した活動で、地域住民に新しい機会を提供することが目指されます。
いのち会議は、これらの取り組みを通じて地域社会の多様性を尊重し、未来をどのように築いていくかを真剣に考える場を提供します。都市と農村、デジタルとアナログ、そして年齢を超えた人々が集まり、共に知恵を出し合うことで、豊かな未来を創出することを目指します。
【参考情報】
本記事に関する問い合わせ先:
いのち会議事務局、大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)特任助教 宮﨑 貴芳、教授 伊藤 武志。電話番号:06-6105-6183。E-mail:
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