Green Carbon株式会社とALOS-2セミナー
2024年9月30日、Green Carbon株式会社がX-NIHONBASHI TOWERで開催されたALOS-2データ利活用セミナーに登壇しました。このセミナーは株式会社パスコと一般財団法人リモート・センシング技術センターの主催によって行われ、国内外のSAR衛星データ利活用事例が幅広く議論されました。
セミナーでは、Green Carbonが手掛けるカーボンクレジット創出への衛星データの活用方法が紹介されました。同社は、東南アジアを中心に森林保全、水田、マングローブ植林など多角的に取り組んでおり、ここでの実績が評価されて登壇が実現しました。
セミナーのプログラム
本セミナーのプログラムは、以下のような内容で構成されていました。
- - 開会の挨拶
- - 基調講演「だいち4号(ALOS-4)の初期運用状況」
- - 基調講演「政府機関でのデータ利用」
- - 具体的な活用事例の発表(国内5社、海外3社)
Green Carbonの代表取締役、大北潤氏は、がALOS-2衛星データを用いて推進している水田AWDプロジェクトの効果について説明しました。このプロジェクトでは、衛星データを活用して水田の湛水状況を正確に推定し、今後の展望としてマングローブおよび森林再生プロジェクトへの応用の可能性も示唆しました。
カーボンクレジット創出における衛星データの重要性
カーボンクレジット創出とは、持続可能な方法で温室効果ガスの排出を削減することを目的とした行動であり、これに衛星データを用いることで、より科学的で正確なデータに基づく戦略が可能になります。特に、水田のAWD(間断灌漑)手法は、水資源の保全に貢献し、環境へのインパクトを低減する損益があります。
Green Carbonは、約6,220トンのメタンガス削減を達成した実績があり、今後2024年度にはその活動エリアを50,000ヘクタールに拡大する予定です。また、彼らはクレジット登録から販売までを一元化した「Agreen(アグリーン)」というサービスを展開し、手続きの簡略化と負担軽減を図っております。
Green Carbon株式会社について
Green Carbonは2019年に設立され、「生命の力で、地球を救う」をビジョンに掲げています。カーボンクレジットの創出から販売までのプロセスを支援するほか、農業関連やESGコンサルティング事業も展開しています。特に、水田のメタンガス削減プロジェクトは、同社の主要な取り組みの一つとなっています。
これからもGreen Carbonの活動から目を離せません。彼らの取り組みが持続可能な未来への一歩となることを期待しています。