ラムネで集中力アップ!脳活動と心理状態への影響を森永製菓が研究
森永製菓株式会社は、ぶどう糖含有ラムネ菓子(以下、ラムネと記述)の認知機能への影響について研究を進めており、興味深い結果が得られました。自治医科大学医学部の間藤卓教授監修、芝浦工業大学システム理工学部生命科学科の佐藤大樹教授との共同研究により、ラムネを摂取することで、認知テストに集中して取り組むことができ、一部の脳活動が活性化し、選択的注意力が向上することが明らかになりました。
ラムネ摂取による認知機能への影響とは?
過去の研究では、ラムネ摂取によってワーキングメモリや持続的注意力などの認知テストスコアが向上することが報告されています。また、e-スポーツ中の脳波が集中状態にあることを示し、それに続く認知テストにおいて情報処理速度や持続的注意力が向上することも確認されています。しかし、認知スコア上昇時の脳活動や心理状態については未解明な点が多く、今回の研究では、ラムネ摂取による集中力と脳活動、心理状態への影響を詳しく調べました。
研究方法と結果
健常な若年成人男女22名を対象に、ラムネを摂取した時の認知機能、脳活動、自律神経活動、心理状態を評価するクロスオーバー試験を行いました。ラムネ摂取とプラセボ(ぶどう糖不含)摂取の2つの条件を設定し、参加者は日を変えて両方の条件について測定を行いました。
その結果、ラムネ摂取時はプラセボ摂取時と比較して、選択的注意力の指標であるフランカー課題の正答率が有意に上昇しました。また、脳血流の測定結果からも、ラムネ摂取時には一部の脳領域で活動が活発化していることが確認されました。さらに、心理状態の評価では、ラムネ摂取時にポジティブな気分や活力が上昇し、ネガティブな気分は減少することが明らかになりました。
今後の研究への期待
今回の研究では、ラムネを摂取することで認知テストに集中して取り組むことができ、脳の一部の機能の活動が活性化することが示唆されました。しかし、これらの関連性やメカニズムについては、今後の更なる研究が必要です。森永製菓は、今後もラムネ並びにぶどう糖に関する研究を継続的に取り組んでいくとしています。
注意点
今回の研究結果は、健康な成人におけるものであり、ラムネに限らず、食事やおやつは栄養のバランスを考慮して食べることが大切です。特に血糖値に問題がある方はご注意ください。