株式会社メディカルスイッチが開発した、在宅高齢者向けの服薬支援ロボット「FUKU助」が、スギ薬局の実験型店舗「SUGI+ 羽田イノベーションシティ店」に体験展示されています。
今回の展示では、新たにカメラ機能を搭載したモデルがお披露目され、遠隔での見守りやコミュニケーションを可能にする進化が注目されています。「FUKU助」は、高齢者の服薬管理をサポートするだけでなく、遠隔地の家族や医療従事者とのコミュニケーションツールとしても活用できます。
「FUKU助」は、事前に設定された服薬時刻になると、利用者に薬を差し出して服用を促す機能を備えています。さらに、docomo回線による通信機能を搭載し、遠隔地の家族や薬局薬剤師に、利用状況を知らせることができます。通院日やデイサービスなどのスケジュールを登録しておけば、「FUKU助」が声をかけてお知らせするなど、高齢者の生活をサポートする多機能なロボットです。
「SUGI+ 羽田イノベーションシティ店」では、「FUKU助」を実際に操作して、薬が出てくる様子などを体験することができます。気に入れば、ECサイトからレンタルすることも可能です。展示期間は2024年9月30日までを予定しており、この機会にぜひ「FUKU助」の進化を体感してみてください。
「FUKU助」の特徴
1. お薬を取り出すとアプリとメールで通知
「FUKU助」から薬が取り出されると、アプリとメールで通知が届きます。家族や薬局薬剤師などを通知先に登録することで、高齢者の服薬状況を離れた場所から確認することができます。
2. 最大31日分のお薬をセット可能
「FUKU助」には、薬局で一包化された薬包や、付属の専用チャック袋に入れた薬を収納できます。薄い薬包を「おくすりケース」に積み重ねて収納することで、1日4回服薬する場合でも、最大31日分のお薬を収納可能です。
3. センサーで日々の暮らしデータを取得
「FUKU助」には、気温・湿度・照度・人感反応を検知するセンサーが内蔵されています。お部屋の状況を客観的なデータで把握することができ、熱中症リスクの予見にも役立ちます。
4. 声をかけて高齢者の生活をサポート
「FUKU助」は、通院日やデイサービスなどのスケジュールを登録しておくと、声をかけて利用者に知らせます。認知症などでスケジュールの記憶が難しい方でも、スムーズに外出や来客の準備ができます。
新機能:カメラオプションでビデオチャットを実現
今回の体験展示で新たに提供が開始された「カメラオプション」は、「FUKU助」に専用のカメラを追加できるオプションです。カメラオプションを追加することで、パソコンやスマートフォンから遠隔で「FUKU助」に接続し、双方向の映像送受信(音声除く)が可能になります。従来の電話と「FUKU助」の映像送受信を組み合わせることで、パソコンやスマートフォンが使えない高齢者とのビデオチャットを実現できます。
「SUGI+ 羽田イノベーションシティ店」について
「SUGI+ 羽田イノベーションシティ店」は、羽田空港に隣接する羽田イノベーションシティの一画に立地する、日本のヘルスケアの最先端を体験できる店舗です。店内には、ヘルスケア家電や美容家電を中心に、スタートアップ企業や大企業が開発する実験的な商品が展示されています。お客様は、実際に商品を試すことができ、気に入ればその場で購入またはECサイトで注文することができます。
株式会社メディカルスイッチについて
株式会社メディカルスイッチは、超高齢社会の課題である「医療・介護の負担軽減と質の向上」を目指し、2016年に創業したスタートアップ企業です。在宅高齢者の服薬介助と見守りを行うロボット「FUKU助」の開発に注力し、4年間の研究開発を経て商品化しました。「FUKU助」は、全国へレンタルされています。