「FUNclusion Week 2025」が実現したインクルーシブなイベント
2025年12月3日から11日まで、東京の下北沢を中心に開催された「FUNclusion Week 2025」は、株式会社ヘラルボニーと株式会社大広の共催により、5000人もの参加者を迎え、多様な文化や価値観を体験するブースやワークショップ、映画祭を展開しました。このイベントの目的は、「楽しい」体験を通じて人々が異なる価値観に気づき、包摂の社会を創出することにあります。
「FUNclusion」とは何か?
「FUNclusion」は、「楽しさ」を意味する『FUN』と、「包摂」を意味する『Inclusion』を組み合わせた造語です。これにより、参加者が楽しい体験を介しての相互理解と共感を育むことを狙いとしています。在住者や学生、働く人など様々な人々が集まる下北沢という場所は、異なるバックグラウンドを持つ人々が交差する絶好の舞台となりました。
多彩なプログラムの実施
イベントでは、障害を持つクリエイターを含む20名以上の参加者がそれぞれの企画を持ち寄り、ワークショップやトークイベント、展示など多様なプログラムを実施しました。子供から大人まで、来場者は自身の好奇心に応じて自由に体験を楽しむことができ、「ちがい」に気づくきっかけを得ました。その中には、ワークショップ「誰でも絵が描ける」や、映画祭、アート展など、多彩なコンテンツが盛り込まれており、参加者は自由に交流を楽しむことができました。
笑顔溢れる盛況なイベント
冬の訪れを感じさせる12月の開催にもかかわらず、会場内は多くの笑い声や嬉しそうな表情であふれ、参加者は心地よい温かさを感じながら過ごしました。来場者の中には、「自分自身がマイノリティであることを感じ、貴重な気づきを得た」と語る方々もおり、イベントが持つ意義を強く実感させられました。
参加クリエイターたちのメッセージ
参加したクリエイターたちからは、協働を通じて生まれる楽しみを共有することが重要との声が上がりました。また、ろう者としての体験を通じて、他者とのコミュニケーション障壁をどう乗り越えるか思う機会も得られたとしました。ある参加者は、「下北沢でろうちょ〜会を開催してほしい」と言うほど、イベントの影響力を感じていました。
パートナーシップと後援の力
このような活動の背後には、多くのパートナー企業や協力団体が関わっています。イオン、ダイキン工業、日比谷花壇、ぺんてるなどの企業が支援を行い、地域とのつながりを大切にする姿勢が感じられました。地域区の後援も受け、イベントは地域全体を巻き込むことに成功しました。
最後に
「FUNclusion Week 2025」は、ただのイベントではなく、参加者に新しい価値観や体験を提供するレッスンであり、楽しい瞬間が人と人との橋をかけることを証明しました。これからもこのような取り組みが増えることで、多くの人々が「ちがい」に気づき、共に楽しむことができる社会が広がることを願っています。