宇宙と地球観測の融合
2021-02-22 13:00:04
アークエッジ・スペースが挑む宇宙産業の革新と地球観測の未来
目前、アークエッジ・スペースが進める超小型衛星NSPO-01プロジェクトが注目を集めています。本プロジェクトは台湾国家宇宙センターと共に、東京大学の中須賀・船瀬研究室が開発した先進技術を基盤に、低コストかつ高性能な地球観測能力を持つ衛星を目指しています。
2018年に設立されたアークエッジ・スペースは、衛星技術を駆使して業界に革新をもたらすことを使命としています。特に、NSPO-01は低価格でありながら高精度な姿勢制御技術を採用。これにより、高頻度な災害監視や環境モニタリングが可能となり、さまざまな分野での利用が期待されています。
NSPO-01は、6Uサイズの衛星(100.0×226.3×366.0mm)で開発され、民生品を活用することで短期間での製造を実現。ただの衛星ではなく、地球観測のための光学観測装置を搭載し、世界中の様々な問題に迅速に対応する能力を持っています。例えば、自然災害の影響を早期に察知し、迅速な対応を可能にすることで、多くの命を救う可能性があります。
今後、計画されているのは国際宇宙ステーションの「きぼう」からの衛星放出です。これに関わるSpace BDは、衛星打上げや放出プロセスを通じて、NSPO-01の運用をサポートします。アークエッジ・スペースが目指すのは、アジア・インド太平洋地域における6U衛星プラットフォームの普及。多様な研究機関や事業者と連携し、さらなる宇宙関連ビジネスの発展を計ります。
CEOの福代孝良氏は、「NSPO-01は、低コストでありながらも高性能を兼ね備えた光学地球観測衛星として、多くの社会課題の解決に寄与できることを期待しています」と語っています。また、Space BDの寺田卓馬氏も「このプロジェクトは、より多くの人々に宇宙利用の機会を提供するための重要な一歩だ」と述べ、低コストな宇宙開発の実現に向けた期待を寄せています。
宇宙産業は今、急速に発展を遂げています。アークエッジ・スペースは、従来の限界を超える技術革新によって、この成長を加速させようとしています。同社は、監視技術を用いた環境問題解決や、農業、森林管理、水資源モニタリングなど、多岐にわたる分野において新たなビジネスチャンスを創出し、国際的な展開を図る方針です。
宇宙活用の歴史は始まったばかりです。次なるステージでは、多くの人々がこの新しい宇宙の時代に参加し、持続可能な発展に向けた取り組みを進めることが求められています。アークエッジ・スペースは、その先導役としての役割を果たすべく、今後も成長を続けるでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社アークエッジ・スペース
- 住所
- 東京都江東区有明一丁目3番33号ドーム有明ヘッドクォーター3階
- 電話番号
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03-5844-6474