YKK APフェア2024・環境への取り組み
YKK AP株式会社が東京ビッグサイトで開催した「YKK APフェア2024」では、初の単独イベントとして自社の総合力を展示しました。特に注目されたのが、環境に配慮した数々の取り組みです。展示会では、リデュース・リユース・リサイクルの原則に基づいて、資源循環を重要視。実際の取り組みを報告します。
環境負荷低減の取り組み
大規模な展示会では、展示物や資材の利用が膨大になります。YKK APは、展示物をリアルにイメージできるようビルファサードの実物展示や二階建ての住宅展などを行いましたが、そこには環境への配慮も忘れていません。資材のリユースとリサイクル率を高めるため、数々の工夫が施されました。具体的には、再利用可能な資材の活用や、不要な資材の削減を目標に設計。また、専門事業者と連携し、輸送や廃棄物処理の効率化に取り組みました。
具体的な取り組み内容
1.
紙資料の抑制
昨年の展示から教訓を得、紙カタログやチラシの使用を最小限に抑えました。必要に応じて、WEBカタログを案内し、紙での配布は「見どころMAP」のみで行いました。スタッフの運営マニュアルも電子化し、印刷物は必要最低限。入場用パスは全て回収し、リサイクルに回しました。
2.
展示商品のリユース
すでに他の展示会で使用した商品を可能な範囲で再活用しました。460点の展示商品中、140点がリユース施策の対象に。特に、黒部事業所での展示パネルは今後、海外のショールームでも活用される予定です。
3.
展示造作物の最適化
展示ブースの床材や壁面材も見直され、環境負荷を軽減するデザインが施されています。木材使用量を抑えるため、トラスやシステムパネルの再利用が行われ、トラックの使用台数を約10トン分削減。これにより、CO2の排出量も大きく圧縮されました。
4.
リサイクル率の向上
展示終了後、すべての資材はリユース・リサイクル・廃棄に分別。特にリサイクル可能素材は専門の業者に委託し、時間短縮と燃料使用の低減を図りました。結果、紙資源は100%マテリアルリサイクルを達成し、展示物資源も14%がリサイクルされました。
大切な未来へ向けての挑戦
YKK APフェアでの取り組みは、資源再利用へのさらなる道を切り開きました。結果としてサーマルリサイクル率が想定以上に高くなり、今後はこのデータを基に更なる改善を行うとともに、資材の選定や構造の見直しを進めていく所存です。
まとめ
今回の「YKK APフェア2024」では、環境への配慮が高く評価されたことが多くの来場者に伝わりました。今後も、YKK APは技術に基づく製品の提供を通じて、安全かつ快適な社会を実現する努力を続けます。私たちが地球環境にどのようにアプローチできるか、今後の動きに注目です。特に、訪問者から寄せられた技術開発の期待に応える姿勢が高く評価されました。
詳細なフェアの様子と動画はこちらからご覧いただけます。