高知・四万十の菓子店が挑む、一年かけて育むシュトーレンの物語
高知県四万十町の菓子店、カゴノオトは、今年も特別なシュトーレンを作るための新たな取り組みを始めました。このシュトーレンは、なんと1年かけて育った地域の旬の素材を使った贅沢な商品です。2026年からスタートしたこの企画の中心は、地域とのつながりを強化することと、お客様と一緒に作り上げる体験を提供することです。
シュトーレンラボとは?
一つの取り組みとして登場した「シュトーレンラボ」では、参加者が工房に足を運び、実際にシュトーレンの素材となるいちごをスタッフと共に仕込む体験が楽しめます。参加者は、コックコートを身にまとい、衛生管理に基づいたルールの中で作業を行います。この体験は、単なる観光や研修ではなく、実際の業務の一部として参加できる点が特長です。
参加した方々からは、「香りまでおいしい」「そんなところまで無駄にしないようにしているんだ」といった感想が寄せられています。このように、参加者は普段目にすることのない工程を目にすることで、新しい発見や驚きを得ることができています。
おはよう会議の取り組み
さらに、毎週金曜日の朝には「おはよう会議」と名付けられたスタッフミーティングがInstagramで生配信されます。これは、普段通りの打ち合わせを公開するもので、どんな議題や雰囲気なのかを視聴者に伝えることが重要視されています。こうした透明性から、製造や販売の裏側がどのようになっているのかを知る機会となり、視聴者との距離を縮める役割を果たしています。
地域と人とのつながり
カゴノオトでは、2018年から2024年まで、シュトーレンの素材を育てた生産者と食べる客様が対面で交流する「シュトーレンお披露目会」を開催し、大変好評を得ています。このような場から、「実際に食べてくれている人に会えてうれしい」という言葉が生まれるなど、地域の素材や作り手との結びつきを深めてきました。
また、これらの取り組みが評価され、カゴノオトは2025年度の「FOOD SHIFTセレクション」で優秀賞を受賞し、プレスリリースアワードでもBest101に選出されています。これにより、彼らの活動が単にお菓子作りにとどまらず、地域全体の活性化にも寄与していることが伺えます。
一年かけて作り上げるシュトーレン
「1年かけて作るシュトーレン」では、高知県の四万十地域で育まれた12種類の素材を使用し、それぞれの旬に合わせた仕込みを行います。生産者との協力によって、素材が育つ過程やそれにまつわるストーリーをお客様に伝えています。つまり、ただ商品を販売するだけではなく、その背後にある物語や関係性に光を当てることが目的です。
人とのつながりの重要性
シュトーレンラボやおはよう会議を通じて、参加者とのつながりを深めることで、カゴノオトは「この方たちにもっとおいしいものを届けたい」という気持ちが育まれています。これは、商品を販売するだけでは得られない貴重な経験であり、企業にとっても今後の成長へとつながる原動力となるでしょう。
今後もカゴノオトは、この新しい試みを続け、地域の人々とともに持続可能な事業展開を目指していきます。シュトーレンを通じて、地元の豊かさや、食を取り巻く人々との関係性に新たな価値を提供することが、カゴノオトの大きな挑戦なのです。