進化する境界線、壁貼型骨格センサーの成功
介護技術に革新をもたらす24世紀のプレーヤー、株式会社きづなろが、最近のヘルステックサミット2025で圧巻の成果をあげました。非装着型で壁に貼ることができる骨格センサー「ぴんぴんセンサー」が、最優秀賞およびオーディエンス賞というダブル受賞を果たしたのです。
この受賞は、市場での注目を集めると共に、介護や医療、食、HR分野で「人がより良く生きる」ためのテクノロジーの進化を示しています。
壁に設置するだけで見守りを実現
「ぴんぴんセンサー」は、生活空間の壁に設置することで機能します。また一つの特徴として、カメラを使用せず、骨格データのみを取得・解析できます。このアプローチにより、プライバシーを尊重しつつ、転倒やフレイルといったリスクを早期に検知することが可能となります。
高齢社会が進む日本では、介護現場が抱える慢性的な人手不足が問題視されています。それに伴い、リスクを未然に防ぐ「予防と早期介入」が求められ、きづなろの技術はそのニーズに応えています。
介護予防の新たなビジョン
受賞理由には、非装着な点や高齢者の尊厳を保つ考え方が高く評価されました。きづなろのビジョンは、生活空間そのものが住人の健康状態を把握し、健康を維持できるインフラを築くことです。これにより、介護現場の負担を減らし、高齢者が安全で快適な生活を送れる基盤を提供していきます。
CEOの背景と情熱
代表取締役の大槻知史は、自らの家族の介護をきっかけにAIの学習を始めました。「転倒を見逃したくない」という思いが、ぴんぴんセンサーの開発につながっています。彼は、今後もヘルステックサミットで築いたネットワークを基盤に、国内外のパートナーと協力しながら、介護予防モデルを広めていくそうです。
未来を見据えた展開
記者会見で大槻社長は、「この技術が新しい介護の形を生み出し、社会に貢献できることを確信しています」と語りました。また、他の企業や自治体と連携しながら、介護予防へのアプローチを進めていく方針を示しています。
具体的には、介護施設との実証実験を行い、地域単位での介護予防モデルを確立。さらには、医療機関や住宅事業者と連携し、ヘルスケア住宅の策定やスマートホーム施策にも注力します。
既存の枠を超えたパートナーシップ募集
高齢者が安心して生活を送れる社会作りを目指すきづなろは、様々な分野の企業とのコラボレーションを模索しています。介護、医療、住宅産業といった複数の分野でのパートナーシップを広く募り、すべての人が健やかな生活を送れる環境を実現していく所存です。
ヘルステックサミット2025の意義
「Healthtech Summit 2025」は、AI、リアルワールドデータ、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)、予防医療といった最新ヘルステックのトピックスを議論する国際的なカンファレンスです。この背景には、技術の恩恵を受けるすべての人々の健康維持と向上を目標にしています。
会社概要
主催のヘルステックサミット2025は、東京都中央区日本橋で開催され、多くのスタートアップが集い、その革新性を競い合いました。株式会社きづなろは今後も、「住まいが住人を健康診断する」社会インフラを目指し、さらなる発展を遂げることが期待されています。
手がける技術が社会に与える影響の大きさに、私たちも目を見張るばかりです。