海を守る学生たち
2024-09-09 11:09:15

持続可能な海を考える『THE BLUE CAMP 2024』が東京・京都で期間限定オープン

『THE BLUE CAMP 2024』が幕を開ける



2024年8月、東京と京都で開催された『THE BLUE CAMP 2024』は、持続可能な海を目指す啓発活動の一環として、選抜された学生たちがトップシェフと共に企画した期間限定ポップアップレストランです。

このプログラムは、一般社団法人Chefs for the Blueが主催し、日本財団「海と日本プロジェクト」の助成を受けています。目的は、次世代の若者に海や水産業の持続可能性について学びの機会を提供することです。今年で2回目の開催となったこのプログラムでは、東京と京都の両方で15名の学生が選ばれました。

東京チームの挑戦



東京では、学生8名が中心となってレストラン『あおのいま』を開店。ここでは、約3ヶ月間の学びの集大成として、4品のコース料理が提供されました。前菜として冷製油煮のマイワシ、夏野菜を添えた揚げ物の黒鯛、メインには未利用部位を活かしたマグロづくし、デザートには桃の水羊羹が登場しました。

これらの料理は、すべて学生たちによって企画され、魚種の選定から調理、しつらえに至るまでこだわって作り上げられました。特に、マイワシを利用した一品は、近年の漁獲量の減少を訴えるメッセージとして提供され、来場者に考えさせるきっかけを与えました。

ディストピア魚屋



レストランの待合室には「ディストピア魚屋」のテーマが設定され、来場者を迎えました。そこには、マイワシやサンマの漁獲量が過去に比べて減少したことを示す札が並び、学生たちが水産資源の現状について真剣に説明しました。この設定は、海の未来への深いメッセージを内包していました。

京都チームの工夫



一方で、京都チームが手掛けたレストラン『さざなみ』は、体験型のユニークなコンセプトを採用。来場者は、「掬う湾」と題した料理を通じて、漁業における資源管理の複雑さを体感しました。この料理では、小魚を使った餡を大小の網目で掬って体験でき、漁師の葛藤を理解することができました。

食を通じたメッセージ



京都においても、提供された料理はすべて学生たちの思いや学びを基にしており、特に和食の根幹である出汁を使った料理は、持続可能な素材の重要性を伝えるものでした。また、デザートには昆布と鰹節を使用したアイスクリームが出され、経験を生かした新たな料理のアイディアを提示しました。

学生たちの3つのメッセージ



1. 魚は無限ではない
2. 希望と現実の葛藤「モヤモヤ」
3. 知ることが変革を生む

このプログラムを通して得られた学生たちの思索は、持続可能な海を考える上で非常に大切です。彼らは、魚を守るための重要性を認識し、食文化を未来に繋ぐためのアクションを全力で呼びかけました。

結論



『THE BLUE CAMP 2024』は、ただのレストランオープンではなく、未来の海洋資源へ寄与するための教育的な試みでした。学生たちの情熱とシェフたちの技術が織りなすこのイベントは、多くの人々に海の現状を知るきっかけを与える素晴らしい機会となったと言えるでしょう。これからも、持続可能な海を目指し活動を続ける彼らの姿から目が離せません。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15

画像16

画像17

画像18

画像19

画像20

会社情報

会社名
一般社団法人Chefs for the Blue
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-13東急原宿アパートメントB1
電話番号
080-4380-2327

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。