ETHOSが薬事承認
2021-03-22 14:00:04

バリアンの新たな放射線治療ソリューション『ETHOS』が薬事承認を獲得

バリアンの革新、ETHOSによる適応放射線治療



近年、放射線治療の分野で注目を集めているのが、バリアン社が開発した新しい適応放射線治療ソリューション『ETHOS(イーソス)』です。最近、このソリューションが薬事承認を取得したことが発表され、放射線治療の実施方法に大きな進展をもたらすことが期待されています。

適応放射線治療とは


一般的な放射線治療は複数回に分けて行われ、その間に患者の体は日々変化します。この変化は解剖学的特徴や腫瘍の位置、形状の変化を含みます。適応放射線治療は、こうした変化に対応するための新しい治療法であり、各治療ごとに最適化された照射計画を再構築することが可能です。

ETHOSの特徴


ETHOSは、患者が放射線治療台に寝たままで適応治療を行えるように設計されています。これにより、従来の複雑で時間のかかる適応治療からの脱却が実現されます。バリアン社の専務執行役員である福島権一氏は、ETHOSの導入ががん医療に与える影響について次のように述べています。「ETHOSは、がん治療に新たな展開をもたらすため、先端技術やAI、医療者の知見を統合しています。」

効率的な治療ワークフロー


ETHOSの成功の鍵を握るのは、AIを活用した治療計画作成機能とコンツーリング機能です。医師はあらかじめ定義されたテンプレートを使って治療目標を設定し、その情報に基づいて初期の治療計画が作成されます。この後、治療時に患者の解剖学的特徴や腫瘍の変化に応じて、計画が瞬時に更新されます。また、ETHOSでは多様な画像データ(MR、PET、CT)を駆使し、毎回の治療に際し、最新の解剖学的情報を参照しながら放射線治療を行うことが可能です。

まとめ


バリアンの新システム『ETHOS』は、放射線治療における治療の質を向上させ、一人ひとりの患者に合わせた個別化医療の実現に向けた大きな一歩を踏み出しています。未来のがん治療の到来を感じさせるこの取り組みは、『A world without fear of cancer - がんの脅威に負けない世界』という夢の実現に向けて重要な役割を果たすことでしょう。今後のETHOSの展開から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社バリアンメディカルシステムズ
住所
東京都中央区日本橋兜町5番1号兜町第1平和ビル
電話番号

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