水産業界の未来に向けた効率的な働き方を考えるセミナー
2024年8月21日、東京ビッグサイトで開催される『第26回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー』において、日建リース工業株式会社が主催するセミナー「人手不足の水産業界で、効率的な働き方を考える」が予定されています。参加費は無料で、水産業に関わる方々や新たに参入を考えている方々に向けて、興味深い情報が提供されることが期待されています。
セミナーの背景と目的
近年、水産業界は様々な課題に直面しています。気候変動による不漁や、少子高齢化の影響で漁業従事者が減少している現状が続いています。また、労働環境の厳しさや燃料、資材価格の高騰といった要因も重なり、業界の持続可能性が問われています。このセミナーでは、こうした現状に挑むパネラーたちが集まり、水産業が今後どのように変わっていくのか、又、どのように工夫を凝らして生産性向上に繋げているのかを探ります。
プログラム内容
セミナーの進行は、著書『魚ビジネス』の著者であるながさき一生氏が担当します。彼は全国の水産業者との広いネットワークを持ち、水産コミュニティの運営に力を注いでいます。
パネラーには、岡山県の漁師である富永夫妻と、株式会社ダイスイの社長大森圭氏が登壇します。
1. 現在の水産業界の状況とは
富永夫妻は、「あなたの専属漁師」をコンセプトにした完全受注漁の取り組みで持続可能な漁業を追求しています。
大森氏は、水産の街・石巻市で、鮮度を重視した流通方法を確立し、質の高い魚の提供を目指しています。このように、さまざまな視点から水産業の現状を分析し、皆さんに新たな視点を提供します。
2. 完全受注漁の解説
富永夫妻は、完全受注漁という新たな形の漁業の実現について語り、その意義や課題を共有します。「必要とされている魚しか獲らない」という姿勢は、持続可能な漁業への重要な一歩となっています。
3. 水産業のこれから
セミナーでは、震災後の東北地域の水産業についても触れ、過去の教訓や未来に向けた歩みを考えます。
また、仲卸業者である大森氏からは、良い処理をした人が勝つ未来の漁業を作るためのビジョンについて語られる予定です。
参加を通じて得られるもの
本セミナーは、水産業の現状や働き方に悩む皆様にとって、大いに参考となる内容が盛り込まれています。新規参入を考えている方々にとっても、有意義なヒントを得る機会となることでしょう。
日建リース工業は、陸上養殖や活魚輸送システムのレンタル事業などを展開し、「そこでしか食べられないさかなの価値を届ける」というビジョンを進めています。