東京2025に向けたインクルーシブな街づくり! 多言語対応の透明ディスプレイを38箇所の都施設に設置
東京都は、「東京2025世界陸上」と「東京2025デフリンピック」を契機に、デジタル技術を活用したインクルーシブな街づくりを進めています。この取り組みの一環として、都は38箇所の都施設に、音声を多言語で表示する透明ディスプレイを設置することを発表しました。
このディスプレイは、株式会社ジャパンディスプレイが提供するもので、会話の内容をリアルタイムで文字に変換し、ディスプレイに投影します。さらに、32カ国語に対応しており、言語の壁を越えたコミュニケーションを円滑に行うことができます。
聴覚障害者の方などは、付属のタブレットを使って文字を入力し、ディスプレイに表示することも可能です。このディスプレイの設置により、障害の有無や言語の違いに関わらず、誰でも利用しやすい環境が実現すると期待されています。
ディスプレイは、都庁舎総合案内をはじめ、都立図書館、スポーツ施設など、都民が頻繁に利用する施設に設置されます。具体的な設置場所は以下の通りです。
設置場所
都庁舎総合案内
東京都人権プラザ
都民情報ルーム
大島支庁
千代田都税事務所
立川都税事務所
東京都消費生活総合センター
東京体育館
駒沢オリンピック公園総合運動場
東京武道館
有明テニスの森公園テニス施設
武蔵野の森総合スポーツプラザ
海の森水上競技場
夢の島公園アーチェリー場
カヌー・スラロームセンター
大井ふ頭中央海浜公園ホッケー競技場
東京アクアティクスセンター
味の素スタジアム
東京都障害者総合スポーツセンター
東京都多摩障害者スポーツセンター
東京都パラスポーツトレーニングセンター
東京都庁第一本庁舎(障害者施策推進部執務室内の窓口)
東京都心身障害者福祉センター
東京都心身障害者福祉センター多摩支所
障害者福祉会館
東京観光情報センター 都庁
東京観光情報センター バスタ新宿
東京観光情報センター 羽田空港
東京観光情報センター 京成上野
東京観光情報センター 多摩
全国観光PRコーナー
日比谷公園
若洲海浜公園
中央ろう学校
大塚ろう学校
葛飾ろう学校
東京都立中央図書館
東京都立多摩図書館
これらの施設への設置により、東京2025大会に向けて、誰もが安心して楽しめるインクルーシブな街づくりが促進されることが期待されています。
東京都は、今回の透明ディスプレイ設置を皮切りに、今後もデジタル技術を活用したインクルーシブな街づくりを積極的に推進していく予定です。
具体的には、音声認識技術や翻訳技術の更なる開発、多言語対応の案内表示システムの導入など、様々な取り組みを検討しています。
また、都は民間企業やNPO団体とも連携し、インクルーシブな街づくりに関する情報発信や啓発活動を行っていく予定です。
東京都は、デジタル技術を活用することで、誰もが快適に過ごせる、より住みやすい街を目指しています。