EV充電の新境地「見せない普通充電器」
2024年8月、新電元工業が新たに発売する「通信中継器GX1」を搭載したEV用の「見せない普通充電器 PM-CS09シリーズ」が注目を集めています。この製品は、充電インフラの国際標準通信プロトコルであるOCPP 2.0.1に対応しており、充電のネットワーク化をさらに進める画期的な仕組みです。
OCPPに対応した充電ネットワーク
新製品により、最大10台の充電器をインターネットに接続し、OCPPサービスに連携させることができます。これにより、公共充電認証サービスや自動車ディーラー、商業ブランドが独自の充電決済システムを構築することが可能になります。例えば、店舗利用者に特別価格で充電を提供することや、商用EVの充電利用状況をデータで管理することができ、高付加価値のサービスを展開する手助けになります。
充電器の特長と機能
「見せない普通充電器」は、他の充電器と区別されるべく「見せない」コンセプトを採用しています。これにより、本体には操作ボタンがなく、誰でも簡単に「挿すだけ」で充電が可能です。この製品は、駐車場の輪止めブロック以下のスペースに収まり、かつ完全防水のため、さまざまな設置条件に応じた柔軟なレイアウトが可能です。
設置場所は、地面や壁面、天井など多岐にわたり、自動車整備ピットのような特殊な環境でも導入することができます。ボルトで固定する仕様になっているため保守性にも優れ、長期間の使用にも耐えられる設計です。
サポートと安心の保守サービス
導入後は「コールセンターサービス」にてサポートを受けられ、万が一の故障時には「定額修理サービス」で迅速な対応が可能です。また、買い切りでの導入を希望するユーザーにも対応し、運用コストを抑える選択肢も用意されています。
通信中継器GX1の導入
新製品に搭載される「通信中継器GX1」は、OCPPサーバーとの連携を実現するための重要な役割を持っており、最大10台の充電器とBluetooth無線通信で接続されます。インターネット接続は「LTEモバイル通信モデル」と「有線LAN通信モデル」から選択が可能です。
このように、新電元工業が展開する「見せない普通充電器」シリーズは、EV充電の未来を切り開く存在として注目されています。標準化されたOCPPとの連携により、新たなビジネスチャンスを生み出すことが期待され、特にEV充電インフラの普及が進む環境において、その価値がますます高まっていくことでしょう。
さらに、同社は1949年に設立された日本のパワーエレクトロニクスメーカーであり、長い歴史の中で蓄積された技術力を基に、EV充電器市場においても高効率な製品を提供し続けています。今後も、多様なニーズに応えるべく進化し続けることでしょう。
詳細な製品情報については、新電元工業のウェブサイトをチェックし、興味のある方はぜひお問い合わせをしてみてください。EV充電の未来は、あなたの目の前に広がっています。