株式会社エイチームが経済メディア「ストレイナー」を子会社化し成長戦略を強化

株式会社エイチームは、2025年2月13日に行われた取締役会で、経済ニュースメディア「Strainer」と上場企業の財務データベース「Finboard」を運営する株式会社ストレイナーの全株式を取得し、完全子会社化することを決定しました。エイチームの本社は愛知県名古屋市にあり、代表取締役社長は林高生氏です。一方、ストレイナー社は東京都渋谷区に本社を持ち、代表取締役は野添雄介氏です。

この子会社化の背景には、エイチームが掲げる中期経営計画（FY2025-FY2028）が存在します。この計画では、エイチームがWEBマーケティングコンサルティングやWEB広告代理業務を法人向けに展開し、M&Aを通じて事業シナジーを創造することが核心に据えられています。特に、デジタルマーケティングサービスを拡大することで、業績の向上を目指しています。ストレイナー社との合併により、新たな法人顧客の獲得とともに、エイチームの持つ集客ノウハウを活用することで、ストレイナー自身の収益増加も期待されています。

ストレイナー社は、若手ビジネスパーソンをターゲットとした経済ニュースメディア「Strainer」や上場企業の財務データを提供する「Finboard」を運営しており、これにより約3万人のアクティブユーザーとの接点を形成しています。特に「Strainer」は、成長産業特化型のニッチな経済メディアとして知られています。エイチームにとって、ストレイナーはまだ未開拓の市場を持つため、新たな法人顧客の獲得には非常に高いポテンシャルがあると言えます。

ストレイナー社のミッションは「未来をつくる人に貢献する」であり、経済ニュースや財務データを通じて、特に若手ビジネスパーソンの情報収集を支援することを目指しています。今後、エイチームはストレイナー社の成功を通じてさらなる成長を計画しており、両社の顧客基盤を利用して相互送客を行い、シナジーを創出することが期待されます。

株式会社エイチームは、様々な市場で比較サイトや情報メディアを運営し、多様な法人顧客を抱えています。そのため、エイチームはすでに複数の市場において強力なネットワークを築いており、新たな市場での比較サイトや情報メディアの活動にも積極的に進出していく方針です。

ストレイナー社の詳細な情報も注目されます。設立は2017年で、資本金は56百万円、代表取締役は野添雄介氏、所在地は東京都渋谷区代々木です。現在の株主構成において、大株主は野添氏で持株比率は71.8%とされています。

エイチームがストレイナーを完全子会社化することによって、今後のデジタルマーケティング戦略の進展や、さらなる業績成長にどのようにつなげていくのか、非常に注目される展開となるでしょう。両社の強力な連携が期待される中、今後の動きから目が離せません。