三井不動産、オーストラリア・シドニーに超高層オフィスビル建設へ!環境配慮型でワーカー満足度も追求
三井不動産株式会社は、オーストラリアの現地法人を通じて、シドニー中心部に建設される超高層オフィスビル「(仮称)55 Pitt Street」の開発事業に参画することを発表しました。このプロジェクトは、オーストラリアの大手不動産デベロッパーであるマーバック社と共同で行われ、三井不動産グループが3分の2、マーバック社が3分の1の事業シェアを持ちます。
「(仮称)55 Pitt Street」は、シドニーCBDの中心地に位置し、同エリア最大規模のオフィスビルとなる予定です。環境配慮型設計が特徴で、オーストラリアのサステナビリティ認証「Green Star」で最高値の6つ星を取得を目指します。100%再生可能エネルギーによる電力供給や自然換気可能なファサードを採用することで、共有部の運用時におけるカーボンゼロを目指します。さらに、建設段階での化石燃料使用抑制や低炭素コンクリートの使用などにより、従来比で40%の炭素削減を実現する計画です。
環境面だけでなく、ワーカーの満足度も重視した設計となっています。シドニーハーバーとオペラハウスを望むルーフトップバー&レストランや、22mの吹き抜けロビー、自然を感じられるエントランス空間などを設置。ウェルネス&フィットネス施設、フレキシブルな空間を提供するコワーキングスペースやカンファレンスルームも備え、働く人にとって魅力的なオフィス空間を目指します。
物件は、ライトレールや鉄道、フェリーが発着するサーキュラーキー駅から徒歩3~4分の交通至便な立地です。2024年に開業予定のシドニー北西部とCBDを繋ぐメトロによって、さらにアクセスが向上することが見込まれています。
三井不動産は、2019年に現地法人を設立して以降、オーストラリアでの事業展開を加速させています。今回のプロジェクトは、同社が重点投資エリアと位置付けるオーストラリアにおける事業拡大の一環です。マーバック社との連携により、商品企画力と事業推進力を融合させ、高品質なオフィスビルを開発していく予定です。
「(仮称)55 Pitt Street」は、2023年8月に着工し、2027年中の竣工を目指しています。環境配慮とワーカー満足度の両立を追求した、シドニーのビジネスシーンに新たなランドマークとなるオフィスビルとして期待されます。