雪国産の越冬トマトが誕生!
新潟県の厳しい冬に育まれる「越冬トマト」は、特有の環境ストレスから極めて高い甘さと旨味を持つことが特徴です。このトマトは栽培が難しいファースト種を使用し、希少価値も高い品種です。冬の冷たい空気にさらされることで、実は濃厚な味わいを蓄えて育ちます。
特に越冬トマトの魅力は、その果実に現れる金色の筋、通称スターマークです。このスターマークは、トマトのおしりにできたもので、果実が甘く美味しく育っている証です。一般的な桃太郎トマトに比べると、越冬トマトは柔らかく形が崩れているため、流通には向きません。しかし、それがフルーツトマトに加工されることで、その美味しさが際立ちます。サイズは通常のトマトの約1/3で、重さは水に沈むほど。実を輪切りにすると、ギッシリ詰まった果肉が凍てつく冬の恵みをまざることなく感じさせます。
越冬トマトのこだわり
このトマトの栽培には、人の手がかかり、育成に約3倍の期間が必要です。特に厳しい環境で育つため、実は特有の重みを持ち、密度の濃い味わいが楽しめます。また、果実作りにおいては、徹底した品質管理が施されています。その結果、2012年の野菜ソムリエサミットでは、曽我農園のトマトが2つの部門で大賞を受賞するという輝かしい成果を収めました。
攻めのケチャップ、誕生の背景
越冬トマトを使用した「越冬フルーツトマトケチャップ」は、コロナ禍に発案されました。2020年の春、自粛の最中にフルーツトマトが豊作を迎えていましたが、直売所は例年とは異なり、お客様が少なくなっていました。そこで、シーズン中に廃棄されることのないよう、ケチャップとして新たに生まれ変わらせることを決意しました。
濃厚な甘みを持つ越冬トマトをメインに、多種のトマトをブレンドし、丁寧に煮詰めることで、約1/4の濃縮したケチャップが完成しました。半日じっくりと時間をかけて作られたこのケチャップは、旨味とコクが凝縮されており、主役にもなれる逸品へと昇華します。
ケチャップのこだわり
トマトは日本人に最も親しまれている野菜の一つですが、一方で好き嫌いが分かれる食材でもあります。特にトマトジュースは、その味に対する好みが極端に分かれます。しかし、トマトのケチャップに関しては、多くの人がそのおいしさを受け入れやすく、贈り物としても適した料理となることが多いのです。通常、高級食材である1個400円のフルーツトマトを主原料として作られた越冬フルーツトマトケチャップは、デザートのような風味を持つ特別な商品へと仕上げられています。
健康志向のギフトにも
越冬トマトは、4月から6月中旬までの期間限定で販売されます。特別な贈り物としても喜ばれるこのトマトは、甘みと程よい酸味を兼ね備え、濃厚な旨みを楽しむことができます。
新潟県の曽我農園では、こうしたこだわりのトマト作りに取り組み、日本一の美味しさを目指しています。興味がある方は、ぜひ「越冬トマト」と「越冬フルーツトマトケチャップ」をお試しください。
出典:
SOGA FARM