三重県松阪市、法人向けのオンライン申請サービスを開始
三重県松阪市と株式会社トラストバンクは、法人向けの税務関係証明に関するオンライン申請サービスを11月1日から提供開始します。このサービスは、ノーコード電子申請ツール「LoGoフォーム」を利用し、申請者はGビズIDを活用することでオンラインで申請を行えます。この動きは松阪市において、法人の利便性を高め、行政手続きを円滑化することを目的としています。
新たなオンライン申請の仕組み
松阪市の市長である竹上真人氏は、今回のオンライン申請導入を通じて、法人が納税証明書や完納証明、事業証明書などを手間なく申請できるようになるとしています。申請者はパソコンやスマートフォンを通じて必要な書類をオンラインで提出し、後日郵送で証明書を受け取ることが可能です。これにより、従来の手続きに比べ、職員の負担軽減も期待されており、さらなる業務効率化につながる見込みです。
GビズID認証機能の導入背景
通常、法人による申請では押印や本人確認書類の提出が求められ、手続きが煩雑化していました。このような課題を解決するため、松阪市はGビズIDの導入を決定しました。GビズIDは法人および個人事業主が行政手続きに必要な情報を1つのIDとパスワードで処理できる共通認証システムです。代表者の本人確認は取得時に行われ、その後は確認書類の提出が不要となるため、手間が大幅に省かれます。
オンライン申請のメリット
この新しいオンライン申請の形態には、申請者と自治体双方に多くのメリットがあります。
申請者側の利点
- - 手続きの簡素化:オンラインでの申請が可能になるため、書類の押印や郵送が不要になります。
- - 入力作業の削減:GビズIDに登録することで、法人名や所在地、代表者情報が自動的に申請フォームに転記され、入力ミスのリスクが軽減されます。
- - 利便性の向上:国の補助金申請などで利用している法人にとっても、既存のGビズIDアカウントを活用することで新たなニーズにも即応できます。
自治体側の利点
- - 本人確認業務の効率化:高度な認証機能を用いることで、安全かつスムーズな本人確認が可能になります。
- - 申請不備の減少:GビズIDからの自動転記機能により、申請における不備や差し戻し対応が減少し、職員の負担が軽減されます。
LoGoフォームの概要
「LoGoフォーム」は、2020年に登場したLGWAN対応の電子申請サービスで、多くの自治体で導入されています。申請者は24時間365日、PCやスマートフォンから様々な手続きを行うことができ、自治体職員はノーコードで自身でフォームを作成できます。このように、LoGoフォームは業務の効率化を図るだけでなく、デジタル行政の実現に寄与しています。
今後の展望
トラストバンクは、今後も自治体業務におけるDX化を推進し、地域の課題解決に貢献していく方針です。地域の持続可能な発展を目的に、さらなるサービス向上に努めていくことが期待されます。
松阪市の今回の取り組みは、他の自治体へのモデルケースとなることが期待されており、今後の進展に注目が集まります。