腸内環境と陸上競技
2025-01-23 10:22:36

陸上長距離走者の腸内環境が競技力に与える影響を探る新研究

新たな研究プロジェクトが始動



株式会社コラゾン、早稲田大学、そして国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の三者は、長距離走者に焦点を当てた「陸上長距離走者の腸内細菌叢に関する縦断的観察研究」を共同で立ち上げました。この研究の主な目的は、アスリートの競技パフォーマンスや健康維持に関わる腸内環境の役割を深く理解することにあります。

この縦断的な観察研究では、アスリート特有の身体の状態や季節ごとの変化が腸内細菌叢にどのように影響を与えるかを科学的に解明します。研究結果は競技パフォーマンスの向上に寄与し、アスリートにとって理想的なコンディショニングを可能にするための新たな指針となることを目指しています。

研究の目的と期待される成果



本研究では、長距離ランナーの腸内細菌叢やそれに伴う便中代謝物を継続的に詳細に分析することで、腸内環境が健康や体調管理に与える影響を明らかにします。以下の成果が期待されており、アスリートにとっての新しい知見が生まれることでしょう。
  • - 腸内環境と競技成績との関連性の解明
  • - 科学的根拠に基づくコンディショニング支援の確立
  • - アスリート向けの栄養補助食品や飲料開発につながる知見の提供

研究体制と関与する機関



研究には、早稲田大学の競走部駅伝部門が協力者として参加するほか、以下のように役割分担がなされています。
  • - コラゾン: 麹専門店MUROの発酵飲料や調味料を用いたサポート食品の提供と、アスリートのコンディショニングに向けた栄養支援を担います。
  • - 早稲田大学スポーツ科学学術院: 研究協力者への説明、及び生理学的データと競技データの収集・評価を行います。
  • - 医薬基盤・健康・栄養研究所: 腸内細菌叢や代謝物データの分析を担当します。

研究の実施概要



この研究は2024年10月18日から2027年4月30日まで実施され、場所は埼玉県の早稲田大学所沢キャンパスをはじめ、大阪府の医薬基盤・健康・栄養研究所、東京都の㈱コラゾンが含まれます。
研究の公共性を考慮し、倫理審査を受けた後、参加者のプライバシーを守りつつデータも厳重に管理されることが約束されています。

各法人のコメント



株式会社コラゾン 代表取締役 大村 智則
「私たちは、麹を利用した新たな食品開発を通じて、多くの人々の健康をサポートしてきました。この研究が長距離走者に特有のニーズを解明し、広く一般の方にも貢献できることを期待しています。」

早稲田大学スポーツ科学学術院 教授 宮地 元彦
「先端的なスポーツ科学研究を基盤に、このプロジェクトを通じてアスリートの健康維持ともに、競技力の強化に寄与できることを目指しています。」

医薬基盤・健康・栄養研究所 副所長 國澤 純
「腸内細菌叢がアスリートの健康とパフォーマンスに与える影響を解明することが本研究の核心です。新たな知見を通じて、アスリートへのサポートを強化したいと考えています。」

まとめ



この研究は、アスリートの腸内環境に特化した科学的調査であり、これまでの栄養やパフォーマンス向上に関する理解をさらに深めるものです。今後の成果に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
株式会社コラゾン
住所
東京都新宿区神楽坂1-12-62F
電話番号
03-5579-2328

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