Venenoの創薬革新
2022-01-25 07:00:02

新たな創薬の可能性を追求するVeneno Technologiesの資金調達

Veneno Technologies株式会社は、茨城県つくば市に本社を置き、DRP(Disulfide Rich Peptide)創薬に特化した新興企業です。2024年1月24日、同社はシードラウンドの第三者割当増資を通じて、SBIインベストメント、筑波総研、SBI地域活性化支援から合計2億円の資金調達を達成しました。この資金は、採用や組織体制の強化、独自のペプチド創薬プラットフォーム技術のさらなる発展、自社創薬パイプラインの研究開発に活用されます。

Veneno Technologiesの目指すDRP創薬は、特に医薬品や研究試薬、農薬などの多様な応用が期待されています。同社の技術は、天然のDRPを基に人工的に進化させた遺伝子ライブラリを持ち、高効率なスクリーニングシステムを活用することで、高い活性を持つ新たな薬剤の発見を目指しています。

資金調達の目的は多岐にわたります。特に、"Veneno SuiteTM"という独自のプラットフォームを通じて、膜タンパク質に関連する標的に焦点を当てた創薬を進めることを重要視しています。この技術革新により、従来の創薬法では困難とされていた分野に新たなアプローチを提供し、医療の進展に寄与することを目指しています。具体的には、DRP創薬を進めるための高度な研究員の採用、研究所の新設、DRPライブラリの拡充、高速探索システムの強化、さらにはDRP製造技術の開発と分析手法の向上が計画されています。

Veneno Technologiesの代表取締役、吉川寿徳氏は、「我が社は“毒液から医薬品を”という理念のもと、高機能性ペプチドDRPを用いた創薬を推進しています。この度の資金調達を通じて、大規模ライブラリの開発と高速スクリーニング技術の向上を図ることで、より効果的なDRP創薬の実現に向けて具体的に進展できることを期待しています」と述べています。

この新しいアプローチの中で、SBIインベストメントの長谷川洵氏は、「Veneno Technologiesの技術は、従来では薬剤として利用が難しい標的に対しても高い効果を示す可能性を秘めています。今後、多くの新薬が開発されることを期待しています」と期待を寄せています。また、筑波総研の鈴木雅人氏も、「Veneno Technologiesは医薬品研究において新たな成長の可能性を秘めた企業です。この出資が地域活性化にも寄与することを願っています」と贈っています。

Veneno Technologiesは、国立研究開発法人産業技術総合研究所の技術を基に設立され、今後、医療と社会に貢献することを目指しています。特に、DRPを活用した医薬品開発は、そのポテンシャルから、注目を集めています。同社は、DRPの研究を推進し、生産技術の向上を図ることで新たな治療法の構築に貢献することを宣言しています。Veneno SuiteTMの活用により、医療分野に革命をもたらす企業としての成長が期待されています。

会社情報

会社名
Veneno Technologies株式会社
住所
茨城県つくば市千現二丁目1番地6
電話番号

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