磐田市が脱炭素社会への一歩を踏み出す
静岡県磐田市は、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目指して「ゼロカーボンシティ」を宣言しました。この実現のために、市・市民・企業が一体となり様々な取り組みを進めていくことが求められています。
連携協定の締結
2023年1月17日、磐田市は株式会社バイウィルとの間で「カーボンニュートラルの実現に向けた連携協定」を締結しました。この協定は、環境価値の創出や新たなビジネスモデルの構築を目指しており、その中で以下の点が具体的な取り組みとして挙げられています。
1. J-クレジットなど環境価値に関する情報やノウハウの提供
2. 環境価値を活用したビジネスモデルの創出
3. その他、両者が認識した協定の目的に資する事項
J-クレジットとは、事業者の脱炭素活動によって得られるCO2排出削減量や吸収量を国が認証したものです。このクレジットは他の企業に売却することができ、カーボン・オフセット等に利用されます。
脱炭素への挑戦
磐田市は、2021年6月に「ゼロカーボンシティ」の方針を打ち出し、その実現に向けて様々な取り組みを進めてきました。全国でもトップクラスの日照時間を生かした太陽光発電の導入や、省エネ設備の更新、市民向けの温暖化啓発活動など、多方向から環境保全を実現するための施策を展開しています。
特に2023年の全国日照時間ランキングで磐田市は2位にランクインしており、この自然資源を最大限に活用した施策が期待されています。これらの活動は、J-クレジットの創出・活用へとつながるものであり、より広範な脱炭素化へと進む道筋となります。
今後の展望
磐田市は、今後もバイウィルとの連携を深め、J-クレジットの創出と流通の促進に取り組む予定です。特に、最初のステップとして太陽光発電設備や省エネ設備の導入が考えられています。株式会社バイウィルは、プロジェクトの申請からモニタリング、クレジットの販売まで全面的にサポートを行います。
この取り組みは磐田市にとっての先駆的なモデルとなるだけでなく、静岡県内の他の自治体や民間事業者にも良い影響をもたらすことが期待されています。
これからの磐田市の挑戦に目が離せません!詳細については、磐田市の公式ホームページをご確認ください。