商船三井グループのダイビル株式会社は、インドのグジャラート国際金融テックシティーに設立されたファンドを通じて、デリー近郊のオフィスビル開発プロジェクト「Atrium Place プロジェクト」に参画することを発表しました。
このプロジェクトは、ダイビルにとって初めてのインド事業となります。ダイビルは、総額約123.5百万米ドルを出資し、不動産投資・開発・管理運営のグローバル企業であるHines社と共同で、デリー近郊・グルグラム市業務中心地区(CBD)に、貸床面積が約3百万平方フィートのA+グレード・オフィス棟4棟および駐車場棟1棟を建設します。
本プロジェクトは、2025年のビル竣工に向けて、現在、順調に工事が進んでいます。
ダイビルは、2023年3月より開始した経営計画「BLUE ACTION 2035」において、非海運型・安定収益型事業の比重を高め、海外投資を推進する地域戦略を掲げています。本プロジェクトへの出資は、ダイビルの重点地域であるインドにおいて、これらの戦略を推し進めるものです。
ダイビルは、日本で100年培ったオフィスビル事業のノウハウを活かし、ベトナムと豪州のオフィスビル開発プロジェクトにも参画しています。今回のインドにおけるプロジェクト参画は、グローバルに展開するダイビルの地域組織と連携し、海外での不動産事業を積極的に展開していく方針を示すものです。
グジャラート国際金融テックシティーとは?
グジャラート国際金融テックシティーは、インド・グジャラート州に設立されたビジネス特区です。インド初のスマートシティー構想として開発され、最先端のインフラや規制緩和により企業の誘致を進めています。
Hines社について
Hines社は、米国テキサス州ヒューストン市を拠点として全世界で不動産事業を展開する非上場の大手総合デベロッパーです。1957年にジェラルド・D・ハインズによって設立され、現在は世界30ヵ国で事業を展開し、住宅・物流・商業・オフィス・複合用途等のアセットで構成される932億米ドルの運用資産残高を有しています。
ダイビルの海外事業展開
ダイビルは、過去にもベトナム・ハノイ中心地区オフィスビルの持分取得や、豪州・メルボルン中心地区におけるオフィスビル開発プロジェクトへの参画など、海外での不動産事業に積極的に取り組んできました。
今回のインドにおけるプロジェクト参画は、ダイビルの海外事業展開を加速させる大きな一歩となるでしょう。