アステリアとハウディ・クリプトの業務提携
2023年にアステリア株式会社とハウディ・クリプトが業務提携を発表し、企業向けのJPYC入出金管理サービス「JPYC Gateway」と国内開発のハードウェアウォレット「Openloop」を連携させることが決まりました。この提携により、セキュアな秘密鍵の管理環境を整え、企業がステーブルコインを活用するための新たな基盤が構築されます。
業界背景と提携の意義
日本円建のステーブルコインであるJPYCは、2025年10月に発行が開始され、2030年には発行規模が約30兆円に至るとの予測があります。企業がこの流れに乗るためには、ステーブルコインの利活用が不可欠です。特に、安全な秘密鍵の管理は、企業の信頼性を保つ上で重要なポイントです。
多くのハードウェアウォレットは海外製ですが、国内開発のデバイスが必要とされていました。そこで、アステリアが提供するJPYC Gatewayと、ハウディ・クリプトが開発したOpenloopが手を組むことで、日本市場に適した信頼性の高い環境を整えることが目指されているのです。
提携の具体的な取り組み
提携の内容としては、以下のような取り組みが挙げられます。
- - JPYC GatewayとOpenloopのシステム連携: JPYC Gatewayを利用する企業では、ハードウェアウォレットを連携し、送金時にはデバイスのタッチスクリーンで取引内容を確認後、暗号学的な署名による承認を行います。この方式により、物理的な承認なしには送金が実行されない高い安全性を保証します。
- - 無償提供キャンペーンの実施: JPYC Gatewayを先行導入する企業100社に対して、Openloopを無償で提供するキャンペーンを開催します。これにより、企業がすぐに安全なウォレット環境を構築できるよう支援します。
- - ベストプラクティスの開発: 両社は、企業向けのステーブルコイン活用法について共同で研究し、実用的なノウハウを広めていく方針です。
JPYC Gatewayの機能概要
JPYC Gatewayは、企業向けに特化した入出金管理サービスで、基本使用料は月額98,000円、送金手数料はたったの8円と非常にリーズナブルです。また、既存のERPや会計システムとノーコードで簡単に連携できる点も魅力です。サービス開始は2026年4月を予定しており、今後が楽しみです。
Openloopハードウェアウォレットの特長
Openloopは、ハウディ・クリプトが完全自社開発したハードウェアウォレットで、EAL6+認証を保持するセキュアエレメントを内蔵しています。二重の暗号化を行う「DualSecure」技術を駆使して安全性を確保しており、使いやすさも考慮されています。タッチスクリーンやBluetooth接続に対応しているなど、ユーザーにとって非常に便利な設計がなされています。
今後の展開と期待
今回の業務提携は、企業向けにステーブルコインを安全に利活用するための基盤を強化するものです。アステリアは独自のエコシステムを活かし、ハウディ・クリプトは高いセキュリティ技術を提供することで、両社はこれからの時代に即した決済インフラを構築していくことを目指します。企業の皆さんにとって、この新しい環境の整備は大きなチャンスとなるでしょう。今後の進展に注目が集まります。