第一生命が発表した新商品「米国株ロングショート総合口」
第一生命保険株式会社(代表取締役社長:隅野俊亮)は、2025年10月より新商品「米国株ロングショート総合口」の販売を開始することを発表しました。これは確定給付企業年金向けにソリューションを提供するための特別勘定特約です。
商品の特長
「米国株ロングショート総合口」は、運用会社であるニューバーガー・バーマン社の米国株式ロング・ショート戦略を採用しています。この戦略はボトムアップのリサーチを重視し、従来の競合ヘッジファンドが注目している短期的な市場イベントやテーマから一線を画し、より効率的なポートフォリオ構築を実現します。これにより、安定した絶対リターンを追求するオルタナティブ戦略として、特にボラティリティの高い市場環境において、顧客のニーズに応える商品となっています。
投資方針とプロセス
この新商品は、月8回の資金振替と月4回の解約を提供しています。投資プロセスにおいてはファンダメンタルズ分析が重要視されており、魅力的なリスク調整後リターンを追求しています。また、特に国内の企業年金に対しては、そのニーズに応じたオルタナティブ領域からの収益源を吸収することが求められています。
市場背景とニーズ
現在、世界的に株式や債券といった伝統資産において安定収益を確保することが難しい状況です。こうした環境下で、確定給付企業年金における年金資産運用の観点からも、企業は非伝統資産からの収益機会を求めているのが現状です。第一生命は、そのような顧客の要望に応えるため、「米国株ロングショート総合口」の導入を決定しました。
目標リターンとリスク
本商品の目標リターンは、年率6%から10%(米ドルベース)であり、目標リスクは年率6%から9%と設定されています。そして、特に顧客の期待に応える長期的なパフォーマンスを裏付けるデータとして、2012年から2025年までの累積収益率は年率13.42%を記録しています。
確定給付企業年金との関係
特別勘定特約としてこの商品を選択することで、確定給付企業年金の責任準備金の一部を特別勘定で運用し、その運用成果が契約者に直接反映される仕組みです。この過程において、顧客は運用リスクを十分に理解した上で、自身の判断で運用を行うことが求められます。
ニューバーガー・バーマン社の実績
ニューバーガー・バーマン社は、米国に本社を構え、世界26カ国で事業を展開する大手運用会社です。AUM(運用資産残高)は約5,150億米ドルにのぼり、厳しい市場でも堅調な運用成績を残しています。
今後の展望
第一生命は、今後もお客さまの年金資産運用に寄与するような魅力的な商品を提供し続けることを方針に掲げています。市場のニーズに応える新たな商品開発や提供に力を入れていくでしょう。顧客に対しては、確定給付企業年金における運用選択肢の拡充を図っていくと考えられます。
おわりに
「米国株ロングショート総合口」は、第一生命の強みを生かした新しい金融商品として、企業年金市場での競争力を高める可能性を秘めています。今後の使用が楽しみです。興味のある方は、詳細情報を第一生命にお問い合わせください。