最近、株式会社NeUが新たに提供を始めた認知課題作成サービスが多くの研究者やデータ専門家たちから注目されています。このサービスは、プログラミングの知識がなくても簡単に自分の研究に合った認知課題を作成できるという点が大きな特徴です。これにより、従来のソフトウェアで使われていた限られた機能に縛られることなく、より自由に研究を進めることが可能になりました。
認知課題とは?
認知課題は、ヒトの認知機能を測定するためのテストで、特に心理学や神経科学の研究で使われています。このテストは、特定の認知プロセスを数値化するために設計され、実験やマーケティング分野で広く活用されています。また、認知機能を評価する道具としても重要視されています。
研究者のニーズに応える背景
従来は、研究者が認知課題を行うためには自らプログラミングを行う必要があったり、限られたソフトウェアを使用せざるを得なかったために多くの障害が存在していました。前に発表された研究結果を再現することさえ難しく、既存のソフトウェアでは必要な細かな調整ができないとの意見が多く寄せられていたのが実情です。
そのような課題を解決するために、NeUはこのサービスを開発しました。
本サービスの特長
この新サービスの大きな特長はプログラミング不要で、誰でも簡単に認知課題をカスタマイズできる点です。具体的には、以下のような利点があります:
- - 柔軟な設計:認知課題のレベルや種類を自由に調整できる。
- - 導入の簡易性:オープンソースソフトウェア「PsychoPy」を利用しているため、簡単に試験を開始できる。
- - 結果の出力:Excelで結果を出力できるので、特別なウェブシステムが不要で、ローカル環境で完結できます。
認知課題のラインアップ
提供される認知課題は多岐にわたり、以下のようなものが含まれています:
- - 作業記憶:N-back課題、空間性ワーキングメモリ課題など。
- - 注意機能:PVT、Choice Reaction Taskなど。
- - 抑制機能:Stroop課題、Attentional Network Taskなど。
- - 認知の柔軟性:Wisconsin Card Sorting課題など。
実際の使用例
特に注目すべきは、ストループ課題のように、抑制機能を測定する設計が可能なことです。ストループ課題は、言葉の意味に惑わされずに文字の色を答えるというもので、一見簡単そうに見えるが、実際には脳に混乱をきたすことで知られています。このように、直感的な実施体験を提供することが可能です。
お問い合わせと今後の予定
NeUでは、お客様のニーズに合わせて最適なソリューションを提案することに重点を置いています。詳細に関するお問い合わせは、公式ウェブサイトやEメールで大歓迎です。さらに、2025年5月21日から23日まで開催される「ifia JAPAN 2025 機能性表示食品開発パビリオン」でも、実際のサービスと製品について紹介を行う予定ですので、ぜひ会場にもお越しください。
会社情報
NeUは、東北大学加齢医学研究所の研究成果と日立ハイテクの技術を結集し、2017年に設立された企業です。脳科学を活用した人に寄り添ったソリューションの提供を模索し続けています。これからも、多くの人々の生活の質を向上させるための研究を進めていく所存です。