滋賀大学がアイディーズからデータ活用を受ける新たな教育プログラムとは

データ活用の新時代を迎えた滋賀大学

最近、アイディーズが滋賀大学データサイエンス学部に対して、ビッグデータ分析に必要なデータとノウハウを提供することが発表されました。これは、IoT技術の進展に伴うデータサイエンティストの急増する需要に応えるための取り組みです。特に、データ解析の実務に直結する実践的な教育が求められている今、アイディーズの動きが注目されています。

IoTによるデータサイエンティストの需要

技術の進化により、さまざまな業界でビッグデータの活用が進んでいます。その結果、データサイエンティストがこれまで以上に必要とされる状況が続いています。但し、その一方で、優秀なデータサイエンティストを育成する環境は整っていないのが現実です。そこで、産学協力の重要性が高まってきており、教育機関と企業が一体となって人材育成に力を入れる必要があります。

クラウド環境の普及とその利点

近年、クラウドコンピューティングの技術が急速に発展し、そのおかげで企業は大規模な初期投資なしにビッグデータを活用できる環境が整いつつあります。特にアイディーズは、沖縄データラボを通じて、滋賀大学に対して日本初の「商品標準化コード」である“i-codeデータ”を提供。これにより、全国のスーパーマーケットでの販売データを解析し、さまざまなマーケティング戦略に役立てることができます。

i-codeデータの実力

i-codeデータは、食品流通業界の販売データを元にしたもので、約1,350店舗からの膨大なトランザクションデータを含んでいます。このデータにアクセスすることで、たとえば「カレーと牛肉が一緒に購入される確率」など、現実の商売に直結した具体的な分析が可能になります。また、価格変動や消費傾向の変化を把握することもでき、データサイエンスの教育に最適な素材と言えるでしょう。