脱炭素物流促進!神奈川県の取り組みとパルシステムの工夫
神奈川県と生活協同組合パルシステムは、2025国際協同組合年を契機に、脱炭素に向けた新たな取り組みを始めました。これにより、地域の住民が気軽に脱炭素活動に参加できるシステムを構築し、持続可能な環境を作り出すことを目指しています。
「かながわCO₂CO₂ポイント+」への参加
パルシステム神奈川は、神奈川県が推進する「かながわCO₂CO₂ポイント+」プログラムに参加し、宅配サービスの利用促進とCO₂排出量削減を目指します。このプログラムでは、宅配商品と一緒に配送されるまとめ袋を返却することによって、ポイントが付与される仕組みです。
利用者が商品注文時に返却したまとめ袋の枚数に応じて、1枚につき1ポイントがもらえ、最大で週に5ポイントまで貯めることができます。ポイントは1ポイントあたり1円として、商品の購入時に利用することが可能です。キャンペーンは10月から12月までの期間限定で行われます。
手軽な脱炭素活動に参加しよう
利用者は、配送職員にまとめ袋を手渡すか、自宅の玄関先に置いておくことで、簡単に脱炭素活動に参加できます。そして、返却されたまとめ袋はペレット化され、建築資材やビニール袋としてリサイクルされるのです。
パルシステムでは、このまとめ袋の他にもリユース・リサイクルが可能な商品包装材や物流資材の回収も行い、「パルRポイント」という別のポイント制度も運用しています。このようにリサイクルを促す取り組みを強化し、より多くの人々に参加を促しています。
環境を守るための数値化
日本国内におけるプラスチックリサイクルの現状は厳しく、多くが熱利用のために燃焼されているのが実情です。しかし、パルシステムは宅配時にまとめ袋を回収し、その素材を適切に分別することで、単一プラスチックとしてリサイクルが可能になっています。この取り組みにより、従来の廃棄物処理によるCO₂排出量を92%も削減できるとされています。
このCO₂排出量の数値化には、Earth hacks株式会社が関与しており、同社は商品のCO₂削減率を可視化しています。これにより、利用者は自分の取り組みがどの程度の環境への貢献となるのかを具体的に理解しやすくなります。
今後の展望
パルシステム神奈川は、2025国際協同組合年を通じて地域の多様な組織と連携し、持続可能な社会の実現を目指します。地域住民一人ひとりが脱炭素活動に参加できる仕組みを広げていく中で、従来の生活様式を見直し、環境に配慮した選択を促していくでしょう。
生活協同組合パルシステム神奈川の基本情報
- - 所在地:横浜市港北区新横浜3-18-16 新横浜交通ビル
- - 理事長:藤田順子
- - 出資金:119.8億円
- - 組合員数:36.8万人
- - 総事業高:570.2億円(2025年3月末現在)
詳しくは公式サイトをご覧ください:
パルシステム神奈川