「みつばち文庫」による小学校書籍寄贈活動が活発化中

『みつばち文庫』：未来を担う子どもたちへの贈り物

1. 知っておきたい『みつばち文庫』の意義

『みつばち文庫』は、子どもたちに読書を通じて豊かな心を育むことを目的に、1999年から活動を開始しました。中心テーマは「自然環境の大切さ」「人と人とのつながり」「命の大切さ」となっており、これまでに日本全国の小学校に75万冊以上の書籍が寄贈されています。

特に、応募者の費用負担は一切なく、応募者の思いを込めて本を贈ることができる点が、この活動の大きな魅力です。たくさんの子どもたちが、新たな本との出会いを通じて、想像力や創造力を育む一助となっています。

2. 読書環境の厳しい現実

しかし、現在の日本における子どもたちの読書環境は厳しいものがあります。例えば、地方財政措置が約5年間で100億円以上も減少したという報告があるように、本を購入するための資金がますます不足しています。2022年からの施策『第6次「学校図書館図書整備等5か年計画」』では、図書整備に必要な資金が大幅に減額され、学校が新しい本を購入することが困難になっているのです。

さらに、学校図書館の調査によれば、全国平均で小学校一校あたりの図書購入費が10年前と比べて7万円以上減少しています。このため、多くの学校では古い本をそのまま使用せざるを得ない状況にあります。

3. 重要な寄贈先小学校の募集

『みつばち文庫』では、寄贈先の小学校を募集中です。応募の締切は2024年9月30日で、応募者はWEBサイトのフォームやはがき、ファックスから応募できるとのことです。

募集要項には、氏名や住所、寄贈したい小学校の情報、さらにはその理由を記入する必要があります。特に「寄贈したい想い」を伝えることで、より多くの読者の手に新しい本が渡る可能性が高まります。