新しいSESマッチング『Trial on SES』の導入背景
株式会社ミッションコネクトが7月7日より新たなシステムエンジニアリングサービス(SES)のマッチング制度『Trial on SES』を導入しました。これはエンジニアや企業が直面している課題に対して、全く新しいアプローチで解決を図るものです。
SES業界の現状
IT業界ではエンジニアの需要が高まり続けており、SES市場も拡大しています。2024年にはITサービス市場が7兆円を超え、2028年には約45万人のITフリーランスが活躍することが見込まれています。しかし、一部の企業では年齢や国籍、雇用形態に基づく差別的な採用慣行が依然として根強く残っており、能力や適応力を正しく評価できないという問題があります。そのため、企業と求職者の間でのミスマッチが増え、双方が機会損失を被っているのが現状です。
『Trial on SES』とは?
『Trial on SES』は、企業とエンジニアが1〜2ヶ月の実務稼働を行うことで、互いの能力と文化にフィットしたかどうかを確認する制度です。これは、単なる面談ではわからないリアルな仕事ぶりを判断材料とするもので、双方が納得した上で成約の判断ができる点が特長です。
制度の具体的な流れ
1. 企業が要員を推薦します。
2. 企業とエンジニアが制度利用に合意。
3. トライアル稼働を実施。
4. 中間評価を行い、契約の判断を行います。
5. 成約またはトライアル終了。
制度の主なメリット
この制度の最大の特長は、トライアル期間中の報酬が正規単価の80%で、成約時にはその分が遡及して100%となる点です。また、フリーランスと企業所属のエンジニアに応じたトライアル期間設定があり、適正評価を実施します。このようにして、実力や適応力を重視した評価を実現しています。
企業のメリット
- - 実務を通じてエンジニアの実力を確認できる。
- - カルチャーフィットやコミュニケーション能力をチェックできる。
- - 雇用リスクを最小限に抑えられる。
エンジニアのメリット
- - 自身の力をリアルに試すことが可能。
- - 未経験の分野にチャレンジする機会が得られる。
- - 年齢や国籍で応募が阻まれることが減る。
このように、『Trial on SES』は採用における新しいスタンダードを提示し、エンジニアの可能性を広げることを目指しています。
ミッションコネクトの役割
株式会社ミッションコネクトは、この制度を通じて企業と要員の両方がフェアなマッチングを実現するためのサポートを行います。企業のニーズとエンジニアのスキルを結びつけることで、SES業界に新たな価値を提供しています。
今後、要員の自己PR動画制作やポートフォリオ支援なども行い、さらなる新しいサービス展開を予定しています。さらに、今後1年間で300件の案件を構築し、5年以内には2,000件以上の利用を目指します。
結論
『Trial on SES』は、エンジニアにとっての新しい挑戦の場であり、企業にとっては適切な人材を見極めるための貴重な機会を提供します。この制度が、SES業界における採用の常識を変えていくことでしょう。実力に基づいた評価が行われることで、エンジニアの輝かしい未来が拓かれることを期待してやみません。