JISARTの無料セミナー
2024-03-04 13:00:02
不妊治療を支えるJISART、卵子・精子提供の意義を語るセミナー開催
一般社団法人JISART(日本生殖補助医療標準化機関)は、毎年多くのカップルが直面する不妊治療において、卵子や精子の提供に関するオンラインセミナーを2024年3月30日に行うことを発表しました。これは、15年間にわたるJISARTの活動の中で得られた知見をもとに、卵子や精子の提供を通じた体外受精の重要性を広く知らせることを目的としています。
JISARTは、大阪市に本部を置く団体で、国内の不妊治療を牽引する存在として知られています。不妊治療における卵子や精子の提供は、技術的には可能とされる一方で、様々な社会的課題も伴います。そのため、セミナーでは提供に関する基礎知識や、その背景にある倫理的な側面についても深く掘り下げます。
厚生労働省の統計によると、日本において体外受精により誕生する子どもたちの数は増加し続けており、2021年には69,797人もの子どもが誕生しました。これは体外受精が少しずつ日本社会に浸透し、通常の受精方法と同等の選択肢として認識されつつあることを示しています。さらに2022年には、生殖補助医療が公的保険適用となったことも、この流れを後押ししています。
それでも、全てのカップルが自然に妊娠できるわけではありません。生殖は卵子と精子の両方が必要ですが、様々な理由から十分な供給を受けられないカップルも多数存在します。このような場合に役立つのが、第三者による卵子や精子の提供です。最近では、保存技術や輸送方法が進歩し、他者から提供される卵子や精子を使った体外受精も医学的に安全で効果的に行えるようになっています。
しかし、卵子や精子の提供は、技術的な問題だけでなく、親子関係や出産する子供の権利、そして提供者との関係に関する多くの社会的議論を引き起こします。たとえば、SNSの発展により、医療機関を介さない精子提供が報じられることもあります。こうした社会的な背景を考えると、第三者提供による体外受精の選択肢が今後もクローズアップされることになるでしょう。
今回のオンラインセミナーは、体外受精を検討しているカップルにとって、有意義な情報源となることでしょう。プログラムでは、JISARTの取り組みや基準、カウンセリングシステム、また日本における第三者提供の現状など、多岐にわたるテーマが扱われます。
具体的には、JISARTの理事長である絹谷正之氏が団体の理念や活動を紹介し、事務局長の廣川理恵氏が治療の条件や実施までの流れを解説します。さらに、第三者提供を希望するカップル向けの考慮点や、提供後のフォローアップに関する発表なども行われます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人JISART
- 住所
- 大阪府大阪市北区曽根崎新地2-6-23MF桜橋ビル5F
- 電話番号
-
06-6131-9741